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世界中のトラベラーが集う天空の門『ランプヤン寺院』




バリ島最東部にある山、ランプヤン山の麓に『天国の門』と呼ばれる場所がある。
バリ島の3つの神聖な山、アグン山(3,314m)、バツール山(1,717m)、ランプヤン山(1,174m)のランプヤン山麓に点在する8つの寺院群(=ランプヤン寺院)のうちの1つ。
アクセスはウブドからクルマで2時間あまり、デンパサール(空港、クタエリア)からだと3時間あまりの距離。
バリ島観光の中心地からはあまりアクセスが良いとは言えない場所にある。


直接、寺院までクルマでアクセスできないのでふもとのパーキングに駐車料金を払って停め、さらに運賃を払って真新しいシャトルバスに乗り込む。
満席のシャトルバスはつづら折れの山道をぐんぐん上がって行き7、8分で寺院の入り口に到着。


ここでお金を払ってサロンを巻く。
バリでは寺院に参拝する時はショーツ、サンダルはNG。サロンは必ず巻いて参拝しないといけない。
アグン山の麓のブサキ寺院では詐欺まがいのガイドにまとわりつかれたけど(→過去記事『聖なる場所に偽ガイドはびこる』)ここは大丈夫。




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参道からアグン山が見える場所で記念撮影♪♪

(雲に覆われて山頂が見えなかったけど・・・)





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アフリカ系観光客。サロンが全然違和感なく似合ってます。流石〜〜




『天国の門』の前は欧米、韓国、インド、マレー系、アフリカ系など多くの外国人観光客で賑わっていた。日本人は見かけなかった。
とても不便な場所なのに、有名な観光地はやっぱり人出がスゴイ!ここの神様は来訪者に憑いている邪気を取り除いてくれると信じられている。


アグン山を背に『天国の門』の間に立って、ポージングして撮ってもらうのがこの寺院に来る観光客の最大の目的!
ご自由に!と言うわけではなさそうで撮影は順番待ちで有料でカメラマンに撮ってもらうシステムのよう。
レンズの下に鏡(スマホも可!)を当てて、ウユニ湖よろしく、空に浮かんでるように撮ってもらうのだ。


このショットを撮りたいっっ!と願う世界中の観光客で天空の門は溢かえってると言っても過言ではない。
撮影の順番はかなり待たされるらしく整理券を渡される。朝7時に着いても1時間半待ち、日没の頃も1時間半待ち、昼間なら2〜3時間は覚悟だって!!
デンパサール界隈の観光地(クタ、サヌール、ヌサドゥア、スミニャックなど)から来てる人たちは何時にホテルを出発してるんだろう?!



世界中のトラベラーが集う天空の門『ランプヤン寺院』_b0108109_10034262.jpg


「お金払って順番待ちしてまで撮ってもらわなくてイイわぁ〜〜」
と退散しようとしていたら、「(別の絶景ポイント)いかがですか〜」と作例を手に男性が。




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よく考えついた!!このアイディア♪♪♪ でも、

アグン山が隠れていると構図的に厳しいんじゃ?

そう思いながら仕方なく申し出を断っていたら、

雲の切れ間からアグン山の頂上が姿を表したので

アグン山と天国の門と作例フォトと男性を入れて

1粒で3度美味しいショットを頂きました(笑)



木で組んだこの手のインスタ向け撮影スポットはインドネシアに多い。
柵も無いので、日本なら安全面でNGだとおもう。


他にも撮影用にアルファベットで地名を立体オブジェとして置いてあるのを見かけるようになった。
ビーチにはでかでかと必ず置いてあるし日本でも最近見かける。


観光名称が書かれたよくある立て看板がモダンにアップデートされたと言うか・・・
安易という気がしなくも無いけど集客の手段としては成功なんだろうな〜〜




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途切れなく観光客が来てとても賑やかで、パワーをもらおうと瞑想にふける気持ちも何処へやら。
かと言って、がっかりするのもここの神様に申し訳ない。雄大な山も神様も昔から1ミリも変わらないのだから。


京都の産寧坂、清水寺、嵐山の竹林、伏見稲荷の参道なんぞはいつも人でごった返しているのに慣れてしまい、もはや当たり前の風景だけど、
はるばる世界中から来る観光客はフォトジェニックな観光写真をイメージしてやって来てるんだろうなぁ〜〜と思うと申し訳ない。


そんな感じでここの神様に邪念を取り払ってもらえた気がまったくしないので来る機会があれば次回は、誰も居ない静かな早朝に来ようと心の中でささやかに誓った。




2023.2 Lempuyang Temple, Karangasem, Bali




by travelster | 2023-03-21 23:31 |  ├Indonesia | Comments(0)
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