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t r a v e l p h o t o g r a p h y
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カンボジアで行ってみたかった場所のひとつが東南アジア最大の湖、トンレサップ湖と湖に注ぐ川で漁業を営む人々の集落だった。 floating village と呼ばれるこの集落がとてもユニークらしいのだ。。。 カンボジアに来てからずっと世話になってるガイドのvisaに今日もバイクの後に乗っけてもらってシェムリアップから国道6号をプノンペン方面へ数キロ走りロリュオス(ROLUOS)の集落を右に折れ4キロほど赤土の未舗装の道をトンレサップ湖に向かって走る。 ![]() なにげにおしゃれなストローハット。 なにげにおいしそうなバゲット。 なにげに左手にカルガモ。(笑 シェムリアップから30キロあまり小一時間でようやくコンポン・プルック(Kampong Phluk)のボート乗り場に辿り着いた。 ここは全く観光化されてなくアクセスは未舗装だし、看板らしきものはなくチケットは川の土手に停まってるトゥクトゥクで売っていた。 周り一帯はペンペン草の広がる広大な平地で雨季になると南シナ海に注ぐ本流のメコン川と支流のトンレサップ川が逆流し、この辺りまで湖が膨張するそうだ。 雨季のトンレサップ湖の面積は乾季の3倍〜4倍というから驚いてしまう。まさに地球レベルの水たまり!!! これをそのまま日本に当てはめるとそれこそ大災害なわけで。。。 街中(特に東京都内)が数十cm冠水したり数cm積雪しただけで、電車が止まっただのをおおげさに全国のニュースに取り上げてる報道ってどうなん??って思う。 ![]() 雨季になれば湖の底になるので人工物は一切ない。造る必要も無い。ちょっと殺風景なくらいがいい。ありの〜ままで〜^^ ここで待ってると言うvisaを残し、15ドルの乗船料金(ちょっと高め。。。)を払ってカフェオレのような色をした幅4〜5メートルほどの小川に係留してあるモーターつきのボートに乗ってトンレサップ湖方面へ。。。 ![]() 季節外れなのかまたまた貸し切り〜〜 水深は1メートル程度しかないので 川の中心を狙ってゆっくり進む。 アイドリングレベルで、 ゆっくりゆっくりと。 ![]() ![]() どうやって降ろすのかな? 水かさが増すまでこのまま? ハンドメイド感満開なんやけど! この辺りで胸くらいの深さしかない。 思ったより浅くってよく座礁するそうだ。 右手にようやく集落らしき建物が見えて来た! ![]() 超高床式の家々が立ち並んでいる。こころもとないくらいに細く長いやぐら。 雨季になれば下流(本流のメコン川)から逆流する。。。って言う状況がまだ呑み込めない! 日に日にヒタヒタと水位が上がっていく様子は日本の四季の移り変わりのようなものなのかもしれない。 ![]() 乾季の季節だけ現れる子供達の遊び場。 質素で貧しくても都会のスラムとは明らかに違ってて 子供達はお金を無心してこないし、楽しそうに遊んでいて、穏やか。 ![]() 川は緩やかに右に左にと蛇行していて、それに沿う様に家屋が立ち並ぶ。 見事に横一列に並ぶ超高床式の家の並びは壮観!! 京都は丹後半島の伊根の家並みが重なる。 途中、陸(おか)に上がってみた。 ![]() どの家も陸側が玄関になっている。 軒下の高さは5メートル以上はあるだろうか。 裏口の川側に向かって落ちる様に地面が傾斜している。 ![]() ベランダのような部分に舟を寄せれるくらいに雨季になれば水かさが増す。(凄いな。。。) あの長く細い木で大丈夫なんだから水かさが増すだけで川の流れは殆どないんだろう。 ![]() この表通りも雨季になればお向かいの家にも舟に乗って(もしくは泳いで)行くのだ。 南極の氷が全部溶けて世界の水位が上がってもココだけは大丈夫かも?! 家の床を数メートル上げるくらい大きな問題じゃない気がする。 下校中の学童を眺めながら雨季の風景を想像していた。 凄い所に住んでるよ。。。世界は広いな〜〜〜! ![]() 自転車で野菜を売りに回ってるおばちゃん。 雨季になったら舟で売りに回るのかな? ![]() 軒下でなにやら集まってるよ?! ![]() トランプ代わりに遊んでいたのはドル札^^ ![]() 切り出した木を揃えて軒下の補強の準備をしていた。 さしずめ雨季支度ってところ! ![]() 雨季でも欧米人がちらほら。。。なレベルで観光地としてはメジャーじゃないけど、 このユニークさは観光地になり得るポテンシャルは充分ありえる!と思った。 数年後この家並みが瀟洒なコテージやカフェに変わっても不思議じゃない。 ![]() 朽ちはてたバイク。 ちゃんと動いたりして。。。 ![]() ミニバイクのカゴにビニールでくるまれた鉛筆やらノートやら載せたお姉さんが声をかけて来た。 「買ってくれませんか?」って言われた。一瞬 「鉛筆は要らんしなぁ。。。」って思ったのを見透かしたかのように、 「それを子供達に配ってもらえたら嬉しいです」と。 そーゆーことか。。。じゃぁとノート10冊と鉛筆10本ほど買った。 封を開けて歩きながら持ってるとちょっと遠慮がちに子供達がわらわら寄って来たのであげた。すぐ無くなった。 このちょっと遠慮がちにっていうのと、どの子も皆ペコリとお辞儀をして散らばって行くのが観光客慣れしていなくって可愛かったのだ。 ![]() 結構しっかりした構造で造られていて、 細かい所もデザインされてる感じ。 ぜひ泊まってみたいと思った! ![]() 停泊している舟に投網が積んである。 どれもトンレサップ湖で魚を捕るための舟だ。 ![]() 超高床式の集落を抜けて、トンレサップ湖へ向かう。川岸にはマングローブの木が広がって来た。 雨季にカヌーでマングローブの間を探検するツアーが欧米人の間で人気。これ絶対気持良さそう^^ ![]() 海のようなトンレサップ湖の沖合にあるカフェに立ち寄ってフルーツジュースを飲んでまた引き返す。 ![]() ![]() ここのお宅の床下は売店。 野菜を育てている家とか、 物置き場にしている家とか、 ニワトリが走り回ってる家とか、 子供の遊び場になってる家とか、 乾季限定フローティングビレッジ床下巡り^^ ![]() そろそろ戻らないとなぁ! 船頭も待ってるし、visaも待たせてるし!! ![]() ![]() 不便で素朴でワイルドな今のままでもいい。 いっそすべてオーガナイズされたリゾートに生まれ変わるでもいい。 ここに限った話じゃないけど、リソースを活かしきれない中途半端が一番もったいない。 《 カンボジアの旅記事一覧 》 【Summary】Golden Week 2014 【Cambodia#1】後部座席が指定席! 【Cambodia#2】爽やかすぎるカンボジアの田舎道を行く 【Cambodia#3】カンボジアのマチュピチュ プレアヴィヒアから眼下を望む - Preah Vihear Temple - 【Cambodia#4】プレアヴィヒア遺跡にて - Preah Vihear Temple - 【Cambodia#5】夕呑み夕涼み。。。 【Cambodia#6】Go back to Siem Reap 【Cambodia#7】密林の奥にたたずむコーケー遺跡に登った - Koh Ker - 【Cambodia#8】究極の廃墟?!ベンメリア遺跡 - Beng Mealea - 【Cambodia#9】湖の水かさが10m増減する集落へ行く - Kampong Phluk - 【Cambodia#10】アンコールワット - Angkor wat - 【Cambodia#11】シェムリアップにタイムズスクエア?! - Pub Street - 【Cambodia#12】自転車で巡ったアンコールワット遺跡群 - Angkor ruins - 【Cambodia#13】Siem Reap Snap Shots 【Cambodia#14】エキサイティングなアトラクション!ジープ・ツアーでトンレサップ湖へ - Kampong Khleang -
by travelster
| 2014-10-05 15:51
| ├Cambodia
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Comments(8)
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水嵩増す時期が人気な場所ですが
水深10m…ダム湖のようで、ちょっとこわい! この住居、水に浸れば木が傷みそうなものですが 維持管理どうしてるんでしょうね(笑) ついつい下世話な心配を…。 倒れても2日くらいあとには元通り!?
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なんか、えらいところへいった感じがするけど
お腹の調子は悪くなかったんだっけ?? 水かさが増す雨季が人気の場所らしいですが、 雨季にも同じ所へいかなあかんね・・・・ ただ ミニバイクで観光案内はできないようで、 船になるのかな?? 学生のリックサックのカバンかわいげですね・・・・
★teruさん
床下の柱、どうやってメンテしてるんでしょう〜?? 家は取り壊さないだろうから1本ずつローテーション交換??出来るのかな??^^ 浮いているのはよくあるけど(本当の意味でfloating village)ココの集落はどの家も柱でした。 >水嵩増す時期が人気な場所ですが ここは雨季がシーズンなんですねー 行ってみて理解しました^^
★jackさん
シェムリアップの旅行代理店行けばそれこそ色んなツアーが出ています。 (ガイドブックに載ってるのはほんの少し) 日帰りで一番面白そうなのがココだったので! 滞在中、お腹は大丈夫でした。 帰国した途端、10日ほど続けて軽い下痢が続きました! >ただ ミニバイクで観光案内はできないようで、 舟の乗り場が移動するんでしょうね。徐々に上流へ。 そのあたりはフレキシブルに出来ています^^ >学生のリックサックのカバンかわいげですね・・・・ ドラえもんでしたよ^^
タイの洪水シーズンに水上マーケット行って、高床式住居で暮らす人々を見た時も結構衝撃だったんですが…
10メートルの高低差が出来るって半端でない衝撃ですね~。 でも、その自然に抵抗しないで逞しく生きる人達見てると、何だか安心します。 それにしても…トラさん、本当に何処へでも行っちゃうんですね! すごいなぁ~!
★mariさん
覚えてますよ水上マーケットの記事。 というかボート乗っててmariさんの記事思い出していました。 「全然違う〜〜」と思いながら。。。 タイのあそこはフルーツが多くって(色彩豊かで)フォトジェニック。 こちらはワイルドで別の意味でフォトジェニック。。。モノトーンが似合います^^ >それにしても…トラさん、本当に何処へでも行っちゃうんですね! わはっ^^ 行けちゃうもんですね!(笑 やっぱり好奇心かな〜
あまり観光化してしまうと、楽に暮らそうとして皆住みやすい場所に出て行ってしまったり。(笑)
先の野球選手も日々暮らすことしか知らなかったインド人を大リーガーにして、 最初は贅沢をするということすら理解出来なかったそうなのに 今ではファーストクラスしか乗らないとか・・・(笑) それが彼らにとって良いことなのかどうなのか・・ ってそれは私が近代的な生活をしているから思うことであって やっぱり少しでも贅沢に暮らせる様に指導・援助すべきなのかもしれないですね。
★いなやんさん
逆に、収入目当てに寄って来て過密化したり。。。^^ 超貧乏→超リッチってどんな世界なんでしょうねぇ〜 頭ン中全部変わっちゃうんでしょうかねぇ? あまり関係ないけど、ヒンヤリ首巻きとかヒンヤリ敷き布団をフィリピンの家族にプレゼントしてすごく重宝がられてたTV番組思い出しました。^^ 所変わればそれでも贅沢なんですよねー
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