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Limoux

カルカソンヌから南に30キロほど下る(この間も渓流沿いに延々と途切れることなくポプラのような並木が等間隔に続いているのどかな道だ。)とリムーという小さな町に出る。石造りの旧い家並みの間を抜けていつものように教会塔が見える町の中心らしき方向にクルマを進めて行くとこじんまりとしたパーキングスペースに出た。ただの田舎町のただの広場かと思っていたら不釣合いなくらいに洒落た店構えのレストランや品揃えのいい肉屋さんが周りを囲っている。

こんな片田舎の町に粋な雰囲気。。。

観光客はおろか歩いてる人も少ないのに。
この先にぶどう畑の眺めが良いらしい道があるので急いでたのだけど折角なんで少し見て回ろうか。ランチもかねて。空いているスペースにクルマを停めた。ビニール袋を手に持ってカッパを着た少し痩せたしゃがれたマダムが煙たそうにタバコをくわえながら突然声を掛けてきた。一瞬、お金を無心しにきたのかと思って戸惑った。

「レストランならあっちの店がいいわよ。。」

指差しながらそんな風につぶやいていた。
”腹減ってる”って顔に書いてあった?




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腹ごしらえした後、郊外のブドウ畑まで軽くクルマを走らせる。



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D104 "Abbaye de St HILAIRE"
この道だ。

The D104 is a pretty alternative route between
Carcassonne and Limoux, running through vineyards
enclosed by garrigue, cork oak trees and wild strawberry bushes.


数分ほど走ればワイン農家の家も無くなり、

辺り一面はブドウ畑が広がる。


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(拡大可)


ブドウの木はもっと丈があると思っていたけど。。。

この辺りはどこも苗木のように低く小さい。

品種的なものだろうか。それとも季節?

遠くの雪を抱く山々はピレネー山系。

そしてその向こうはもうスペインだ。




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(拡大可)


緑が芽吹きだしたここの風景も、

季節が変われば日本の里山のように

四季折々のカラーに染まってゆくのだろう。



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(拡大可)


ブドウを失敬する不行き届きな輩や動物は居なさそう。鳥よけや防護ネットなんて無い。

フランス人にしてみればイノシシやサルが出没する日本の里山はかなりワイルドなのかも?

スプリンクラーやビニルハウスも無い。ここは放っておいても勝手にスクスク育ってしまうらしい。

仏ワイン全生産量の約4割を占めるラングドック-ルーション地方はブドウの生育に最適なのだそうだ。





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少し新興住宅地っぽくもあり、どこのお宅もそのままHOTELなりそうな程、手入れされていて真新しい。

ここらあたりに構えているお宅は多分にブドウ農家だと思うのだけど。

「ワインでもうかってるんやろなぁ。。。」





誰にも会わない道を山の方に入ってゆくと。。。

見つけた♪



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「ココ行くと試飲させてくれるんじゃない?」

「時間もセーフだし行ってみよう。」

英語併記が助かる。



300mほど上がったところにあったワイナリー。


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ロバートさん??

ワイナリーの裏はここの広大なぶどう畑。

"Blanquette de Limoux"

この時はクルマに描かれたこの意味が判らなかった。

(この1Boxは日産。らしくない欧州的無骨なデザインがいい。このセンスが国内仕様に欲しい。。。)




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眺めの良さそうなテラス。

夏の夕焼けとか。。

冬の星空とか。。

少し想像する。



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とても明るいティスティングスペース。

床のテラコッタがなんとも南フランス的。

ワインリストを眺めつつさてさて何を飲もう?



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少しばかり説明してもらったけど忘れてしまった。

赤と白の2種類のワインを頂いた。ごちそうさま!

白は発泡酒だった。冷えてサッパリとして美味い。
(なんて月並みな。。。)

赤(シャルドネ=50%)もほのかに渋くフルーティ。

両方買って帰りたい。赤にしようか白にしようか。





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ここで採れたブドウ(モーザック)100%という右の発泡酒にした。

今回のフランス旅、お持ち帰りワイン1本目。

お値段は?7ユーロ???安っっ



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ロバートさんところは日本にも卸しているそうだ。

日本で買ったら幾らするんだろうか。



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帰国してから、ガイドブックを読み返した。
引っかかるキーワードがなく出国前はほとんど読み飛ばしていたリムーの項を改めて読み返した。


Blanquette de Limoux,

a very palatable bubbly,

presents a credible case for

begin the world's first sparkling wine.




世界で初めて発見されたスパークリングワインがリムーで??
1531年、白ワインが発泡しているのをたまたま修道士が発見したのだとか。
これをワイン製法として取り入れたもので世界最古の発泡酒。名前は "Blanquette de Limoux"
使われているぶどう(モーザック)の葉の裏が春になれば毛布のように生えそろうのでそう呼ばれるようになったとか、
フランスで最も古いAOCだとか、ドンペリニヨンさんがここで発泡酒造りを勉強したとかエピソードに事欠かない。
通りすがりだった町は、めちゃくちゃ由緒ある町だったわけだ。買ったスパークリングワインもしかり。
あ~もっとゆっくりすれば良かった!
後から知って少し後悔した気もするし、幸運な巡りあわせだったような気もする。
なんとも微妙な心境だ。



View 2010 GW Spain/France in a larger map ←カクテルグラスのマーク辺りを拡大すればロバートさんちのワイナリーも見れます。



2010.5.5 Limoux, Languedoc-Roussillon, France


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Limoux
by travelster | 2010-05-26 21:11 |  └France | Trackback | Comments(6)
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Commented by horaice at 2010-05-26 22:45
美味しそう。普段お酒は飲まないですが、飲みたくなりましたよ。
ほぅと体が温まる程度に飲みたいです。
湿っぽい緑の色がいいですね。雨の後ですか??
Commented by top-to-toe at 2010-05-27 01:15
ヨーロッパはブドウはこんな高さが多いです。
フランスは確かに低めのが多いと思うけど、
土地の場所(例えば斜面とか。)にもよるし、品種や樹齢にもよる。
(あとはブドウの実のなり方ってのも実はポイント。)
日本のように1本の木から伸ばさないしね。

しっかし有名な所にぶちあたったね。
はい。ワインじゃとても有名な土地ですよ~。うらやまし。
Commented by scottts at 2010-05-27 11:40
traさんならではの旅の軌跡、感心してます。 聞いたこともないところばっかりで、
いい写真を見ながらとても楽しく読まさせていただいてます。
Commented by travelster at 2010-05-29 09:28
★horaiceさん
このスパークリングワイン、炭酸ガスを低圧で封じ込めているのが特徴だそうです。
軽いので飲みやすいんですよ。そう、1杯程度が良さそうです♪
ボク達が行く前まで降っていたのでしょう。
大阪〜神戸ほどの隣街のカルカソンヌでも降ってたから。
青空が見れない分、緑がみずみずしいです。
Commented by travelster at 2010-05-29 09:32
★top-to-toe
山梨のブドウ畑とは全然違うねー。
しかしワインも日本酒と同じく奥が深いね。
フランスのワイナリー巡りなんて始めたら一生費やしてしまいそうです。^^
Commented by travelster at 2010-05-29 09:35
★scotttsさん
南フランスはチケットがたまたまバルセロナだったことがきっかけでした。
それからどんどん知識と興味が膨らみ、短期間でしたがフランスらしさを楽しむ事が出来ましたよ。
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