Copyright © 2006-2012 travelster All Rights Reserved
t r a v e l   p h o t o g r a p h y
<   2010年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

b0108109_6282760.jpg







b0108109_629897.jpg







b0108109_629379.jpg







b0108109_6295992.jpg







b0108109_6301982.jpg







b0108109_6303418.jpg







b0108109_6314649.jpg







b0108109_6305822.jpg




宿の紹介文:
The Auberge du Vigneron is an authentic village house, over a hundred years old. It is a starting point for visits to several Cathares castles. The rooms of the Auberge du Vigneron are comfortable, and feature a rural decoration. The dining room is situated in a former wine storage house with a traditional cooking from the region. A terrace with a panoramic view is available.

# I recommend this hotel for
 A romantic getaway, Older travelers, Tourists
# I do not recommend this hotel for
 Young singles, Girlfriend getaway, People with disabilities, Families with young children, Families with teenagers
# I selected this hotel as a top choice for
 Museums / Cultural / Historical sites, Outdoor / Adventure, Great food / Wine


意訳すると、
Logis Auberge Du Vigneron ★★☆☆☆
築100年以上の歴史を持つ昔ながらの素朴な田舎宿です。
近郊の城めぐりの拠点に最適。お部屋はカントリーテイスト満点♪ワイン貯蔵室をダイニングルームに改装したレストランでは地域の伝統的な料理を。テラスからは見事な眺望を眺めることができます。

#こんな方におススメ
 ロマンチックな短い休暇, 年配者, 観光客
#次の様な方には向いていなさそう
 若い独身者, 女同士の短い休暇, ハンデキャップのある人, 小さい子供や中高生のお子さんを持つご家族
#こんな目的ならぴったりかも?
 美術館、文化、史跡, アウトドア、冒険, グルメ、ワイン
(意訳間違ってたらこっそり教えてください)

んっ?男同士の短い休暇ならセーフか??
ここに決めたのは

・居心地良さそうなレストラン
・テラスからの眺望

が決め手。ペイルペルテューズも近いし。
ここの村のCucugnan(キュキュニャン)という変わった名前にも惹かれた。
テラコッタの階段を下り、農機具と観葉植物で飾り付けられた入り口を入るとまず目に付いたのが背丈以上もあるワインの大きな樽。ワイン貯蔵室を改装したレストランはなんともユニーク。部屋もフロントのスペースもさほど広くない割りにとてもダイニングが広い。フランス田舎の宿泊施設は機能的にレストランがメインのところが多いそうだ。(※)
自慢のテラスにはあいにくの天気で出れなかったけど夕食も朝食もテラスのテーブルに通されたので雄大な外の景色を楽しみながら食事することが出来た。
オーベルジュというだけあってココの畑の恵み溢れる旬素材を使った料理は手が込んでいる~~皿に盛られた料理はどこも確かに ”フランス料理” 的だ。創作料理のようで一言で言い表せず、味は濃くなく淡白で複雑で、素材はどこまでも柔らかい。。。
食べるというよりは舌ざわりと風味を楽しむものと言った方が的確なのかも。この地方では肉はウサギやキジ、シカなど狩猟鳥獣類がメイン。これらの料理は創作的で繊細で、写真が残っていなければあそこで何を食べたのかおそらく一品も思い出せなかったに違いない。
しかし、この繊細さと淡白さは日本料理にとても似通うところでもあって、小鉢の旬の和え物やうす味のお吸い物などの”彩り”の品に淡麗な日本酒が揃う会席料理や寿司がフランス人の感性に合う(=受け入れられる)ことがとてもとても合点がいくのであった。

※オーベルジュ(=Auberge)
宿泊施設を備えたレストラン。
フランスで郊外に土地の素材を使用したレストランが多く存在するが、料理にワインはつきもの。飲酒後に長距離を運転して帰る訳にも行かないため、宿泊設備を備えたレストランが多く誕生したそうです。
日本でもオーベルジュの名のつく宿泊施設が増えてきています。本場と違って luxury な感じ。


Cucugnanのあたりもぶどう畑が広がっていてドメーヌの看板があちこちに。村の名の由来は年号359年を意味するラテン語"centus centus centus quinquagenta and novem"(100+100+100+50+9)の略語だとか。ってことは4世紀ごろはローマ人が住んでいた?Catherの城壁巡りに便利で、のんびりするには最適だ。雰囲気的には栃木の那須あたりのイメージ。リゾートのようにプールやスパ、リラクゼーション施設は無いから前述のインプレッションにあるように、ファミリーや長期の滞在だと持て余してしまうかもしれない。



Auberge Du Vigneron WEB Site (Click!)


2010.5.5 Cucugnan, Languedoc-Roussillon, France



F R A N C E I N D E X

《 P R O L O G U E 》
Discover Southwest France
I'm home from Barcelona

《 T O W N S 》
濡れるカルカソンヌ
欧州最大の城壁都市 - La Cité -
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ
ランチタイムはエウスで
コリウールの色 - Couleurs de Collioure
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

《 C O U N T R Y S I D E S 》
French roads
Forked road
Les Pyrénées
南仏の車窓から

《 W I N E R Y S I T E S 》
Limoux
Maury

《 A U B E R G E 》
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

《 O T H E R S 》
フランスキャンプ事情
Ermitage - 隠者の家

S P A I N I N D E X

《 B A R C E L O N A 》
BCN#1
BCN#2
BCN#3
BCN#4
BCN#5
BCN#6
BCN#7
BCN#8

やった〜〜〜〜!!!!!
by travelster | 2010-06-25 06:36 |  └France | Comments(4)
ランチタイムはエウスで
ペルピニャン(Perpignan)からヴィルフランシュ=ド=コンフラン(Villefranche-de-Conflent)へ抜ける国道 N-116 エリアは名の知れた "フランスの美しい村" が数多く点在する。とは言っても情報元はネットレベルの話で、紹介されている和書を見たのは1冊だけ。ガイドブックとなると残念ながらほとんど情報を得られなかったと言っていい。もといラングドック-ルッション(Languedoc-Roussillon)地方が日本でマイナーなのはゲートシティであるパリからもニースからも離れている地理的なものだろう(それぞれ850km,480km)。でも意外にスペインのバルセロナからはパリやニースからよりも近いため(200km)、数日の周遊ならば十分圏内エリアなのだ。(距離はペルピニャンを起点として)

(以下、写真全て拡大可)




b0108109_21501091.jpg
キュキュニャン近郊。
ダイナミックな眺望が続く。






キュキュニャン(Cucugnan)を出発して、丘陵の間を縫いながらいくつかの緩やかな峠を越えて70キロほど南へ下るとようやくこの国道 N-116 に出る。午前中のほとんどの時間、山道ばかり走っていたのでこんな地方の幹線道路でさえも "里に下りてきた" 感じがする。映画を観終わって、シアターから出てきたような感覚。雄大な風景の余韻を残しながら、さらに東へ農道のような道を十数分ほど走れば、エウス(Eus)と言う小さな村にたどり着く。この村は中世の雰囲気がそのまま残された集落で「フランスのもっとも美しい村(=Les plus beaux villages de France)」にも登録されている。ヴィルフランシュ=ド=コンフランや近郊の美しい村の方が修道院やミュージアムといったような見所が多そうなのだが、南仏の村らしいエウスのこじんまりした感じが気に入ったので、他を訪れるのをやめてここでゆっくりとランチタイムを過ごすことにしたのだ。






b0108109_173466.jpg






その村はすぐに分った。少し離れた農道から見えたエウスの集落はそこだけ四角のフレームに収まっているように思えるほどだった。小高い丘に家が小さく広がっていてまわりは芝生のように鮮やかな緑で囲まれ、丘のてっぺんには小さな教会(the church of Saint Vincent)がそびえていた。すぐにスペースのある路肩を探し、クルマを停めてカメラに収めた。エウスを訪れた多くの人がここでため息をついたに違いない。







b0108109_133135.jpg







b0108109_1323270.jpg




ここの村人たちは都会を逃れてここにきた訳ではなく、アーミッシュのように中世の生活様式に固執している訳でも、中世の町並みを売り物にしている訳でもない。普通に中世の町並みと共存しつつ現代的に生活しているところが素晴らしい。



b0108109_143594.jpg







b0108109_1303537.jpg



村の中心に小さなレストランが1軒。




b0108109_137693.jpg




軒先にはいろいろ書かれた黒板が。見晴らしも良さそうなので即決。何も読まず(読めず?)に中へ。メニューを見せて下さいと言ったら、さっきまで見てた軒先の黒板を持ってきたお姉さん。「メルスィ~。。。」説明してもらったけどやっぱりフランス語。解りません~~
隣のテーブルにもお客さん。キッチンの中の人と談笑していた。重厚な造りの店構えだけど、エウスに住む人たちの食事処やな、ここは。いたってカジュアルメニューでリーズナブル。




b0108109_2131763.jpg
「壁の絵は、これから向かう予定のコリウール。。。たぶん」







b0108109_21341391.jpg







b0108109_15201.jpg



渡仏してからずっと雲に覆われていた空はすっかり晴れ渡り青空が広がっていた。
レストランの前がちょっとした展望スペースになっていてピレネーの山々がいい眺めだった。



ピレネーの山々もここで見納め。
午後からはペルピニャンを経由しいよいよ地中海沿岸へ。
アンチョビとワインが有名な地中海沿岸の元漁港で今はアートと観光の町、コリウール(Collioure)へ向かう。



View N-116 in a larger map




2010.5.6 Eus, Languedoc-Roussillon, France


今日のニュースにフランスの記事

《仏酷暑の中、バカンスで“民族大移動”- 2010.7.10 パリ発》
バカンスに出発する“民族大移動現象”は、先週末にもみられ、パリから仏南部へ向かう高速道路は最高で365キロという記録的な渋滞となった。今週末には、この数字を更新するのは確実とみられている。


想像を絶する距離。。。
で人口も少ないのに?という素朴な疑問。
分散せずに皆、一路、南の海へ向かうから、だろうか。


Cucugnan




F R A N C E I N D E X

《 P R O L O G U E 》
Discover Southwest France
I'm home from Barcelona

《 T O W N S 》
濡れるカルカソンヌ
欧州最大の城壁都市 - La Cité -
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ
ランチタイムはエウスで
コリウールの色 - Couleurs de Collioure
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

《 C O U N T R Y S I D E S 》
French roads
Forked road
Les Pyrénées
南仏の車窓から

《 W I N E R Y S I T E S 》
Limoux
Maury

《 A U B E R G E 》
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

《 O T H E R S 》
フランスキャンプ事情
Ermitage - 隠者の家

S P A I N I N D E X

《 B A R C E L O N A 》
BCN#1
BCN#2
BCN#3
BCN#4
BCN#5
BCN#6
BCN#7
BCN#8
by travelster | 2010-06-19 13:08 | Comments(16)
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ


キュキュニャン(Cucugnan)と言う面白い名前の小さな小さな村。
欧州最大の城壁都市カルカソンヌ滞在翌日のステイ先をそこに決めた理由は、ネットに載っている星の数ほどありそうなホテルリストからレストランが良さそうなロッジを見つけたのだが、その場所がこの村だったというのがひとつ。そしてキュキュニャンの村からさほど遠くない場所に、急峻な崖の頂上に築かれた変わった要塞(ペイルペルテューズ)がありそこからの眺望がお目当てというのがふたつ目の理由。たいてい宿は現地でお気に入りを探すのだけど、宿が少ない閑散期のフランスの片田舎のこと。あらかじめ日本でネットから予約しておいたのだった。(今回は宿泊は全て日本で予約を済ませた。ここの宿のレストランに置いてあった Logis の分厚い本をもらって帰ってきたから次回はこれで安心♪ガイドブックのシンプルなホテルリストもオサラバだ)



なかなか回復しない曇り空を見上げつつ幾つかの緩やかで小さな峠を越える。
すれちがうのはトラクターとかロードバイクに乗った熟年のサイクリストくらい。歳を取ってこの峠でサイクリングを?なんともうらやましい限りだ。勾配が緩いフランスの地形とあいまって、山道でも視界をさえぎられない見通しの良い道が多いフランスはやっぱりサイクリスト天国!! 「ええなぁ~!」「めっちゃ気持ち良さそうっ!」 ハンドルを握り締めながら何度そうつぶやいたことか。雲間から強い一条の陽が差せば丘陵の一面の緑やシラカバの白い幹が一瞬にしてまばゆく輝いてため息が出てくる。湿気を含んだみずみずしい南フランスの里山風景を愉しみながらゆっくりと南へ下りキュキュニャンへと向かった。



幹線道路を避けて山道ばかり走っているとほとんどクルマや人に出会わないのと大きな谷の向こうの雄大な山の連なりがふと、合衆国の北西部、ワシントンやモンタナあたりを走っているような錯覚すら感じるのだった。フランスもユーラシアの一部、島国とは異なり大陸的なところがある。こんな風景に対する憧憬が強いのは島国で育ったからだろうか。昔、知人がフランスの友人を連れて信州やら群馬をツーリングしたときに、日本の山道に凄く感動したんだって。。。そしてそれを聞いたときに 「こんなありふれた道がねぇ~?」 と思ったことを思い出した。欧米人にしてみれば森林に覆われた延々と続く日本のくねくね道もまた逆の意味で "Great!" だったりするのだ。



要塞へのトレッキングを日暮れどきに合わせたかったので、ひとまずキュキュニャンのロッジにチェックイン。このかわいらしい名前の集落は少し高台の斜面にあるので通りのどこからでも正面の山々の見晴らしがとてもいい。歩いても半時間もかからず見て回れるほどの小さな村だ。フィガロやクレアに紹介されてるメルヘン度満開南フランス村♪とまでは言わないが落ち着いた静けさがとても気に入ったのだった。




b0108109_2224385.jpg





頃合いを見て、サイフとカメラだけ持ち出してクルマに乗りイグニッションを回す。
ロッジから丘陵のつづらおれ道を十数分も走れば正面に急峻な岩肌がぐぐっと近づいてくる。絶壁のふもとに朽ち果てた改札口があった。昔はここが入り口だったのかな??途中、一軒のログハウスを過ぎる。キャラバン(=キャンピングトレーラー)が数台停まっていたからキャンプサイトだろうか。寄ってみても良かったか。。。先を急ごう。さらにつづらおれの道を駆け上がるとようやく未舗装の小さなパーキングスペースとビジターセンターが。クルマは1台も停まっていない。「うあぁ~ここも貸切かな?」
改札は18時半までであと半時間ほど。。。間に合った~
(下山したときもゲートは開いていたのでいつでも入れたのだった)


受付小屋にはこの地方の自然や歴史について書かれた本や写真集、絵はがきが置かれ、オリーブ色の制服を着たレンジャー風ガイド風のきりっと美人な若い女の人が独り居た。ちゃんと管理されている国立(?)公園。。。という印象を受けた。
(受付からしてあまりに胡散臭いとあっさり引き返すこともしばしば。どうでもいいところで慎重だったりする。個人旅行でツアーでもなくガイドもおらず他に人も居なかったりすると見極めるのは自分しか居ないから取り越し苦労でもこれはしょうがない。(笑))
改札でチケットを買う。
「ジャポン?」
と訊かれた。貰ったレシートには

Château de Peyrepertuse
ww.chateau.peyrepertuse.com
Date: 05/05/2010 Heure: 18:05
--------------------------------------------
2 Japon 0.00
2 Billets adults 10.00
--------------------------------------------

と。国が印刷されてるなんて珍しい!
URLのwが1コ抜けてるのはご愛嬌。。。
さて、行こうか♪

b0108109_22242312.jpg


尾根にある要塞への道にはところどころ雪が少し残っていた。
本当に季節はずれの積雪である。尾根に近づくにつれて勾配が急になり、ところどころクサリ場がある岩場を登る。不安定な足元に注意を払いながら歩く。足を止めて顔を上げれば遮るものがなく、ばーーん!と丘陵風景が広がっていた。背後には城壁がずずずっと尾根伝いに続いていてどこまで歩けば良いのやら??
先を見ると、ずっと上の城壁に子供の姿がちらり、ちらり。。。
フランス人ファミリーが上から降りてきたよ。
なんとなく安心感。。。
すれ違う人たちが家族連れだったら「あ~もぅ楽勝やな!」と思うしフル装備のトレッカーだったりすると「ひょっとしてとてもハードな道???」と気合が入ってしまう程ころっとモチベーションが上下する自分の気持ちに笑ってしまう。
(画像全て拡大可)


b0108109_2224456.jpg





砦のてっぺんにたどり着くと寒く強い風が吹いていた。
朽ちた石壁が残っているだけで吹きっさらし。空はまだまだ厚い雲に覆われていて日暮れを待っても焼けそうにない空だった。しかし飛び込でくる風景は絶景。冷たい風に煽られながら長年にわたって凄まじい戦いが繰り広げられていた中世の時代にしばらく思いを馳せる。こんな場所に石を運び、組み上げたのだから恐れ入る。信仰を守るために命がけでここに篭城したそうだが城壁内は狭く耕作も不可能に見える。とても長期生活なんて出来る環境になかっただろう。暗くなるまでここに居たい気がしてきたが嫁さんは寒いのとゲートが閉まってしまわないか不安で仕方ないらしい。。。
「それって締め出し逆バージョンやん?」
「お客さんが上から帰ってこないのに閉めるはずはないやろ~」
と言いつつ、万が一締め出されたら弁明のしようが無いので後ろ髪を引かれる思いで砦をあとにしたのだった。



b0108109_2225820.jpg


b0108109_22253514.jpg


b0108109_2226459.jpg


b0108109_22263156.jpg


b0108109_22265555.jpg


b0108109_22271592.jpg
使われなくなったチケット売り場と要塞のある切り立った岩壁の尾根

b0108109_22274220.jpg
やや右のサンルームのようなバルコニーがあるのが泊まったロッジ


View Le château de Peyrepertuse in a large map





カトリック教会聖職者の堕落に対する反勢力が起源と言われるカタリ派はカルカソンヌからピレネー山脈までのラングドックルーション地方が地盤でこの一帯はカタリ派の里(Pays Cathare)と呼ばれた。同じキリスト教でもあるローマ教皇が派兵したアルビジョワ十字軍による大虐殺によってカタリ派は殲滅させられた。

Tuez-les tous, Dieu reconnaîtra les siens
「すべてを殺せ。神は己の者を知りたまう」

虐殺のとき、カトリック信者かカタリ派信者か見分け方を問われたローマ教皇特使はそう叫んだそうである。人里離れた地の岩山に立つ難攻不落であった要塞にその悲劇性を重ね合わせれば歴史マニアでなくともグッと来てしまうのだった。





2010.5.5 Peyrepertuse, Languedoc-Roussillon, France

Duilhac-sous-Peyrepertuse





F R A N C E I N D E X

《 P R O L O G U E 》
Discover Southwest France
I'm home from Barcelona

《 T O W N S 》
濡れるカルカソンヌ
欧州最大の城壁都市 - La Cité -
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ
ランチタイムはエウスで
コリウールの色 - Couleurs de Collioure
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

《 C O U N T R Y S I D E S 》
French roads
Forked road
Les Pyrénées
南仏の車窓から

《 W I N E R Y S I T E S 》
Limoux
Maury

《 A U B E R G E 》
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

《 O T H E R S 》
フランスキャンプ事情
Ermitage - 隠者の家

S P A I N I N D E X

《 B A R C E L O N A 》
BCN#1
BCN#2
BCN#3
BCN#4
BCN#5
BCN#6
BCN#7
BCN#8
by travelster | 2010-06-18 23:18 |  └France | Comments(16)
Forked road
b0108109_11102615.jpg
Forked road in countryside #1
(拡大可)





b0108109_11141490.jpg
Forked road in countryside #2
(拡大可)





b0108109_11144899.jpg
Forked road in countryside #3
(拡大可)



どちらに行けば良いのか迷うときが時々ある。

間違った方に行ってしまう時もある。でも、

その道に新しい発見が必ずあることを

旅が教えてくれた。




2010.5.5 Languedoc-Roussillon, France


ブログに詩を書くのは初めて。
たまにはこんなのもいいかな?



F R A N C E I N D E X

《 P R O L O G U E 》
Discover Southwest France
I'm home from Barcelona

《 T O W N S 》
濡れるカルカソンヌ
欧州最大の城壁都市 - La Cité -
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ
ランチタイムはエウスで
コリウールの色 - Couleurs de Collioure
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

《 C O U N T R Y S I D E S 》
French roads
Forked road
Les Pyrénées
南仏の車窓から

《 W I N E R Y S I T E S 》
Limoux
Maury

《 A U B E R G E 》
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

《 O T H E R S 》
フランスキャンプ事情
Ermitage - 隠者の家

S P A I N I N D E X

《 B A R C E L O N A 》
BCN#1
BCN#2
BCN#3
BCN#4
BCN#5
BCN#6
BCN#7
BCN#8
by travelster | 2010-06-15 21:00 |  └France | Comments(8)
Southernmost Point in Japan Mainland




b0108109_20425349.jpg





週末は土日とも天気が良かったので反時計回りに紀伊半島をオートバイでぐるっと一周走ってきた。
梅雨入り前のこの時期は寒くなく暑くなく虫も居ないのでキャンプもすごし易く年間を通じてツーリングに最適なシーズンだ。

関西エリア在住のバイク乗りには琵琶湖一周と並んで紀伊半島一周は超定番コース。バイクの免許免許取りたての高校時分『本州最南端』『半島一周』という旅心をくすぐるコトバに胸が躍った。結局高校時代は紀伊半島一周は未達成で内陸を半周で終わったのだけどね。今から思えばたった50ccのバイクでスニーカー&薄々のキャンバスジャケットに軍手という信じられない軽装だった上に無計画だから無理もない。とにかく遠くまで行けることが楽しくって気にしていた事といえば天気とガソリン代だけ。大阪から200キロほど離れた尾鷲で所持金1,000円も無いことに気づいたけど充分足りると思ってたのだから我ながらこの楽天さに驚いてしまう。夜遅く家に着くとトリップメーターは380km(この距離は今でもよく覚えています)。大阪⇒奈良⇒三重⇒京都と山道ばかりでこの距離だ。後にも先にもこの日のツーリングが最もタフだった気がする。

それから幾度と紀伊半島一周リベンジを果たしたのだが、今回は潮岬へ行った事が無い嫁さんを連れてテントを積んでペアライド。
土曜日の朝8時半に大阪を発ち、日曜日の午後5時に帰宅する週末の600キロショートトリップ。

現在は高速道路が少しずつ南へ南へ延伸し、以前に比べ格段にアクセスが良くなったのとひきかえにローカルな雰囲気が失われつつある紀伊半島の海岸エリア。トロピカルルートと呼ばれる和歌山県和歌山市から静岡県浜松へ抜ける42号線(全長469.7km)は中速コーナーが連続する走り応えのあるルートだ。南端の潮岬に近づくにつれ交通量は減り、海岸に奇岩が目立ってくる。けれども国道から運転しながら眺めているだけではついつい通り過ぎてしまう交通の流れの速さ。
バイクを降りて少し歩いてみる。岩間の水溜りをよけながら先へ先へ。振り向いてバイクが見えなくなるくらいまで歩くと不思議な岩礁が広がってる。無粋なコンクリートの防波堤の向こうには時々こうして面白い景色が隠されていたりするから行ってみる価値はありそうだ。








b0108109_2043493.jpg







b0108109_20431480.jpg






翌朝。

テントの外が明るくなってきて目が覚めた。
時計を見ると4時半。今日の日の出は4時47分!寝坊した。
急いでジーンズを穿きジャケットを羽織ってテントを飛び出して、バイクを駆って目的の場所へ急ぐ。ここから7キロ余り。誰も居ない串本市街を抜けて到着。すでに日の出直後だった。

もう空は明るくマジックアワーを逃してしまい完全に出遅れた感じ。。。気落ちしながらもバイクを停め、浜へ降りて波打ち際の中へ入っていった。ファインダーをのぞくと思ったより空にグラデーションが残っていたのでまだ撮れそうだ。それから半時間あまり、水際の光の変化を楽しみながらシャッターを切ったのだった。






b0108109_20451230.jpg







b0108109_20452997.jpg







b0108109_20454110.jpg







b0108109_20455786.jpg






場所は『橋杭岩』。南紀の超有名スポット。
昨日の夕方ここを通ったときはちょうど干潮で今とは違ったイメージ。
昼間見ると周りの雰囲気もあってがっかり感は否めないだけに早起きして行く価値はありそうだ。
ボクの個人的な感想を言うと売り物である奇岩よりも足元の潮位で変化する水際模様の方が面白いように思う。



そして、キャンプ場への帰り道。





b0108109_2047494.jpg





JR串本駅からすぐ近くにある串本の漁港に寄ってみる。ちょうど水揚げの時間だった。
近辺の魚場は水深が深く、イサキ、サバ、チヌ、マダイ、グレ、アジなど魚種が豊富なのが特徴。
船からの水揚げを近くで見るとなんとも迫力がある。
若い漁師3人が船から魚を網ですくい上げ、アームを調整しながら網を陸に渡す。陸側では年配の漁師さん2人が網から落とされた魚をコンベアーに流している。
魚の量も凄いけど水揚げ作業のコンビネーションが絶妙で飽きもせずしばらく眺めていたのだった。




b0108109_20475584.jpg










b0108109_226043.jpg







b0108109_226226.jpg







b0108109_2264859.jpg







b0108109_2048762.jpg







b0108109_20481998.jpg






潮岬の東隣に位置する紀伊大島へ渡る。
ここはオスマン帝国(現トルコ)とゆかりの深い島だ。

1890年にトルコ軍艦『エルトゥールル号』が親善交流先の横浜からの帰り、串本の沖合で遭難したときに島民挙げての救援活動が行われたことを記念するトルコ軍艦慰霊碑と記念館、キリムのタペストリーや絨毯、美しい絵柄が描かれたお皿、Tシャツを揃えた2軒のトルコ土産店がこの島の突端にある。
トルコ人が日本人に友好的な理由がこの時の日本人の献身的な救助活動がきっかけであることをテレビで観た記憶があった。前のワールドカップの日本vsトルコ戦でもテレビ局が友好的な両国関係を紹介していた。一見地理的にも文化的にもまったく関わりがなさそうな両国をたった1つの救援活動が結びつけている。利害関係や首相が変わるたびに関係が変化する昨今の日本の状況を思うと、このような事故をきっかけに長い期間を経てなお友好が保たれていることがとても貴重に感じたのだった。





b0108109_20493040.jpg







b0108109_20494177.jpg







b0108109_2153691.jpg





看板を読み進めると最後に、2010年6月3日。。。と。
「えっ??」
「3日前??」
「どういうこと??」
「出来立てホヤホヤか?これは」
見渡してみれば銅像も周りの芝も真新しい気がする。

土産物屋のおばさんにそのことを訊くと、今年はくだんの事故から120年目にあたり、6月3日当日は亡くなった乗組員を追悼する盛大なセレモニーが行われたそうだ。皇室の方も参列されていてそれはそれは多くの人でにぎわったそうだ。今、ここを歩いている客はボクと嫁さんの二人だけでしーーーんとしているのにねぇ。もしいつかトルコを旅する事があればアタテュルク初代大統領の名前はチェックしておこう。。。そしてトルコで年配の人に訊いてみようと思ったのだ。







串本から海岸沿いに東へ進む事35キロあまり。勝浦漁港にて。

お昼時だったにもかかわらず水揚げされたマグロの解体がまだ行われていた。ここの生マグロ水揚げ高は日本一。頭を取った後のマグロの腹にひじまでつっこんではらわたを取り出す。やっぱり食用にはならないそうだ。これはかなりのボリュームで、棄てるのがもったいない気がするが内臓は腐敗が早いからだろう。おなかが鳴ってきたので漁港内にある魚市場で腹ごしらえを。立食での寿司は久々。市場でいただく食事はまた格別だ。

※以下、漁港の写真7枚のうち1枚は写真で見るとちょっと血なまぐさくグロテスク?
 いや、実際はぜんぜんそう思わなかったのですけど。。。
 と、一応注意書きさせてただきます。



b0108109_20505168.jpg







b0108109_20512044.jpg







b0108109_22311853.jpg







b0108109_2051592.jpg







b0108109_22253462.jpg







b0108109_20515534.jpg







b0108109_20521561.jpg





寿司がうまかった事は言うまでもなく。
今度はツーリングがてら2、3泊かけてゆっくり熊野の山中を歩いてみたいと思っているのだが、さて実現するだろうか。。。


2010.6.5-2010.6.6 Kushimoto, Wakayama, Japan
by travelster | 2010-06-07 22:34 |  ├関西 - Kansai | Comments(12)
French roads
b0108109_1451956.jpg







b0108109_1454397.jpg







b0108109_146383.jpg







b0108109_1472371.jpg

View Rural Road in a larger map






b0108109_1473982.jpg







b0108109_148099.jpg







b0108109_1481549.jpg







b0108109_1482895.jpg

View Gorges de Galamus in a larger map





2010.5.5 Languedoc-Roussillon, France



F R A N C E I N D E X

《 P R O L O G U E 》
Discover Southwest France
I'm home from Barcelona

《 T O W N S 》
濡れるカルカソンヌ
欧州最大の城壁都市 - La Cité -
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ
ランチタイムはエウスで
コリウールの色 - Couleurs de Collioure
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

《 C O U N T R Y S I D E S 》
French roads
Forked road
Les Pyrénées
南仏の車窓から

《 W I N E R Y S I T E S 》
Limoux
Maury

《 A U B E R G E 》
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

《 O T H E R S 》
フランスキャンプ事情
Ermitage - 隠者の家

S P A I N I N D E X

《 B A R C E L O N A 》
BCN#1
BCN#2
BCN#3
BCN#4
BCN#5
BCN#6
BCN#7
BCN#8

More
by travelster | 2010-06-02 18:25 |  └France | Comments(10)