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カテゴリ: └France( 16 )
2011 New Year Greetings
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- Collioure, Languedoc-Roussillon, France -


新年あけましておめでとうございます。
皆さんにとって良い年でありますように!!!


今日の写真は、プリントした年賀状画像をセレクトしました。(ブログへは既出)

小学生時分はゴム版で版画。
中学生時分は木彫りの板で版画。
高校生頃からはプリントゴッコを使って。
デジタル時代に入ってからはデジカメ画像から。
こうして振り返ると時代の移り変わりを映しているようです。
モニタで見るのも良いけど、やっぱり手に取って見るのはひと味ふた味違います。
元旦に郵便受けを見るのはこの歳になってもやっぱり嬉しいもの。
「年賀状は、贈り物だと思う。」
このコピー好きです。

今年もよろしくお願いいたします。
by travelster | 2011-01-01 21:48 |  └France | Comments(21)
Discover Southwest France
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バルセロナへはヘルシンキ経由で。直行便でないからリーズナブルだった。往きのフィンランド航空機内にて。
以下、出発までの顛末をだらだらと長文です。

『起』
今年(2010)、2月のとある休日。
いつになく早い時期から動き出したゴールデンウィーク計画。ルアンパバーン@ラオス行きのチケットを買おうと思って旅行代理店に行ったのだけど、なぜか5万円ほど安かったバルセロナ@スペイン行きのチケットを予約して帰ってきたのだった。バルセロナもといスペインは旅先としての関心が薄いところだったので、そんな関心の無かったところに一眼レフカメラが一台買えるほどのお金を出すんだからちょっと決断が早すぎやしないか??と、一瞬躊躇したのだけど、
「あと3席しか空いてませんね。。。」
「ほんじつ予約入れて頂いて、明日中に全額お支払いになります。明日中でしたらキャンセル料かかりません。」

(フィンランド航空は以降のキャンセルが効かないらしい。つまりキャンセル料は全額)
そう言われても即決してしまったのは毎度のこと。(これ、席に余裕あっても絶対セールストークに違いないと思うんやけどね。。。)

行くつもりで買ったラオスの本はいつかの時までおあずけで、スペインの本を新たに購入した。そして、これからプラン練りをゆっくりと楽しむのだ。出国ふたつき余り前のこと。



『承』
バルセロナはスペインの東端。カタルーニャ州にある。
転々とするのが好きなので、ずっとバルセロナに滞在するって選択肢は無く、500キロ圏内のエリアを調べた。アンダルシア州はバルセロナから700キロ程度。このフラメンコの本場は最も熱く眩しく風光明媚でとてもスペインらしいのだけど、往き帰り同じルートになってしまうし、ちょっと遠くって忙しそうだ。次に、カタルーニャ州とアンダルシア州の中間にあるバレンシア州は ”オレンジ” ⇒⇒⇒ ”南カリフォルニア” を連想させて燦々と明るいイメージで距離もソコソコなのだけど、いまひとつバリエーションに乏しい。

めぼしそうなのがアラゴン地方。フランスに接していてピレネー山脈を擁しスペインでも比較的涼しい。さしずめスペインの長野県ってとこだろうか。5月なら道路の雪も融けてるだろうし山の残雪を眺めながらドライブもいい。が、しかしどのガイドブックを見ても巻末あたりに申し訳程度の掲載量で、マドリッドやアンダルシア、バレンシア地方と比べるととても地味なエリアなのだ。でもって、そんなマイナーなところはボク好みでとても気に入ったのだった。

それからはもう100%このエリアに行く算段で、色々調べた。各地に点在するパラドールとオスタル、サンティアゴの巡礼路からピレネーのトレッキングコースまでくまなく調べた。北米中西部のグランドサークルを思わせる荒々しい自然もあったりして魅力的。本当にネットは巨大な図書館だ。手に取るように情報を得ることが出来る。おかげで GoogleMap のアラゴン地方はバルーンとメモだらけになってしまった。同行する嫁さんはやっぱりスグお隣のフランスにも行ってみたいらしく、「1時間だけでもいいから寄ってぇ~!」 とリクエストされた。それだけで良いんだって。だからフランス国境越えのルートもプランに入れた。バルセロナ CheckOut & CheckIn でレンタカーの予約も済ませた。出国ひとつき前のこと。



『転』
ネットでアラゴンの気候を調べたり訊いてみたりして春の天気がイマイチなことは解っていた。イースターとサマーバカンスの合間で山あいの宿が空いてるか気がかりだったことも。
ここは山岳ドライブとトレッキングがメインなので天候が悪いと最悪かもなぁ。。。という想いが頭をもたげていた。ショッピングや散策できるようなしゃれた街も少ない。嫁さんにそんなことを言うと、日に日に「フランスにしよ~ぅ!」コールが高まってきたので、「ええぃ!」とアラゴンとは別にフランス行きのオプション『プランB』をおっ立てることにしたのだった。

バルセロナから行けそうなフランス方面をくわしく調べてみるとフランス南西部のラングドック・ルッション地方がなかなか良い。なんで今まで知らなかったのかと思うほどボクにとっては見どころたっぷり。なんでも国内向けワイン出荷量ナンバーワンのエリアだとか。それほどブドウ畑とワイナリーが多いってことだ。ドライブで風景がつまらないのは一番楽しくない。このあたりは地理的に権力争いが絶えなかったので荒削りでワイルドな古城も多い。海沿いもぽつりぽつりと穴場が多く下調べも気合が入ってしまう。国境は越えるがバルセロナから余裕で500キロ圏内なのでちょっと遠回りしたり道草ドライブも大丈夫だ。

しかし日本のどのフランスガイドブックもこの地域はほんのわずかしか載っていないんだから偏ってるよなぁ。。。掲載量の割合って何を基準に決めてるんやろ?有名度と話題性、店&宿の数か。旅のバイブル『ロンリープラネット』はカントリーガイドの "France" とは別ラインナップのリージョンガイドに "Languedoc-Roussillon" 300ページ/1冊!があって詳しい。(この本、広告やタイアップ記事はなく、執筆者はホテルや店から謝礼を受けると解雇されるというから徹底している)
また、パリからは遠いからか(一般向け)ツアーは皆無で、バルセロナから近いけどスペインじゃないからバルセロナ発のツアーからも外れてしまう。。。ちょっとスポットの当たりにくい場所ではあるのだな。。。と、出国半月ほど前のこと。



『結』
プランA:アラゴン@スペインへのドライブ&トレッキング&パラドールにステイ
プランB:ラングドック・ルッション@フランスへのドライブ&ワイナリー巡り

の2本立て構えとした。この頃になるとボクもほぼプランBに傾いていたのだけど、現地の週間予報が出るのを待った。天気次第でアラゴンに行くかラングドックに行くか決める。そして1週間前に迫り、週間予報が出るとやはりプランAの晴天率は低く、めでたく(?)プランBに決定♪ こちらも決して天気は良くないけどアラゴンに比べればマシなのだった。
急いでロンプラのラングドック・ルッションの本を追加購入。ラオスに続きスペインの本も出番なし???
今回は全泊ともお気に入りの宿が見つかったのでそれぞれ予約を入れておいた。かくして「1時間だけでもフランスへ!」の嫁さんは超ラッキー顔。ボクも下調べし倒して空想旅行を楽しんだので、もし行きたいところに行けなくっても全然良くって、その日の調子と気分に任せればそれで構わん。。。って気分。
最後に1/20万スケールのミシュランロードマップを買い、帰国前2泊分のバルセロナの宿も押さえた。出国1週間前のこと。




かくして二転三転したこのたびの行き先。。。帰国後、嫁さんは 「次もフランスに行きたい!」 とかなりフランスがお気に入り。結果オーライでした♪♪
そんな顛末で行ってきたラングドック・ルッションのたびをインデクスにまとめました。

※写真、全然フランスらしくなくってすみません。らしいのは出尽くしてしまいました。。。とほほっ。



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ボツルート

そして

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ゴールート

長々書いたけど、地図を貼れば一目瞭然だったですね。。。わははっ。



2010.5 Languedoc-Roussillon, France


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by travelster | 2010-12-07 22:34 |  └France | Comments(14)
南仏の車窓から
ちょっと間が空いてしまいました。

実は数日前、投稿するのに手違いでばっさり消してしまいました。あ〜〜〜!(ほぼ完成やったのに。。。。)
忙しさとこの暑さにまけてやる気がぽっきり。。。しばらく意気消沈してました。わはっ!
でもって、来週半ばからようやく、やっと、の短い短い夏休みが。

今夜を逃すとまた間が空いてしまいそうなので気を取り直して!

コンデジで撮った南フランスドライブフォトをまとめてアップします。

これで南フランスはラストです。おつきあいありがとうございました!

(画像、全て拡大可)





夜の9時にバルセロナに到着。予報通りの雨。大雨。

空港でクルマをピックアップし高速で一路フランスへ。


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労せずして高速の入り口が見つかったのでひと安心だ♪

バルセロナ市街は高速路線が発達していて分岐が多く少し判りづらい。

ナビも無いし、プリントして行った数枚のGoogleMapの分岐詳細マップが役に立った。

フランス行きの路線に乗れてふた安心♪ あとはカルカソンヌまで300km。1度曲がるだけでいい。



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スペイン⇒フランス国境。

徐行しながらスルー。

あっけない。。。



フランスに入ると制限速度が10km/h上がる(Max:130km/h)ので皆、急に飛ばす。

夜中で本降りのコンディションでも140km/h程度で流れてる。

まだ走り出しなのでおとなしく右側の走行車線を走る。

途中、雨脚が強くなったので誰も居ないSAで仮眠。

「変な奴、居ませんように。。。zzz。」



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そして、朝のカルカソンヌ






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カルカソンヌ新市街

旧市街はこちらを(Click!)




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カルカソンヌから南へ下る。






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南フランス内陸は少し郊外に出ると幹線でさえこの通り。

交通量も少なく人家もみあたらない。。。





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平野部の道は、ひたすら平らでどこまでも街路樹が続く。





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どこまでも。。。






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ようやく出くわした町もとてもこじんまり。

「これがフランスかぁ。。。」


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町や村に着いても、この通り。

観光地でなければ誰も居ない。

電線を建物に這わすだけでもすっきり。

電柱ってやっぱりない方がいい。



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シャンパン・ワインで有名なリムー (Limoux)。

町は小さいが、レストランは多い。

記事はこちらを(Click!)


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リムーを離れて、さらに南下。







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ピレネー山系に入る。

まだ道は広くゆったりしたもの。









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ここは北米か?







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フランスって思っていたよりずっと大陸的だ。








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ブドウの産地にさしかかると、

そこから延々とブドウ畑を見る事になる。

岩山とブドウ畑の緑が不思議で新鮮な取り合わせ。





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ワインの産地。モリー(MAURY)

テイスティングさせてくれる農家もちらほら。

看板はさりげなく掲げてあるので見逃さないよう注意して。





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そうそう、こんな田舎道。

「いよいよ来たなぁ。。。」と思うのです。

山々は迫り、大地はうねり、緑広がり、細い1本の道が続く。






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キュキュニャンまで4キロ。右へ行けば要塞都市ペイルペルテューズ(Click!)

キュキュニャンのオーベルジュの宿に1泊しました。(Click!)





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Gorges de Galamus (Click!)






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これから緩やかな、そして大きな峠を越える。







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少し"ツール"な道になってきた。

この先、どんな風景が広がるのか。。。

カーブを曲がるたびに先の風景が大きく変わる。




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峠には雪が残っていた。

すれ違ったのはクルマ1台と、サイクリスト数名。








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峠を下りきる。

もう数日、山岳ドライブと行きたいところだが、地中海へと東へ進路を変える。







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山から下るとこれでもにぎやかに見えます。おしゃれです。

コーヒーくらい飲みたかったけどスルーしました。








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この旅で初めて目にした地中海。







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セルベレの街に差し掛かる。

上はイタリアからバルセロナに通じる鉄道が走っている。






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スペイン国境近くのフランス最後の町セルベレ(読み方違うかも。。。)

右端青色ひさしのレストランで久々のシーフードランチを。






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地中海沿岸のフランス⇒スペイン国境。

旅行者には欲しいです。スタンプ。

誰も居ず、ここもスルーします。








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エスパーニャ!

燦々と降り注ぐ太陽!

って雰囲気はカケラもなく、

三重県から和歌山県に入った時と一緒でした。

ふっと浮かんだのが和歌山と三重で、特に他意はありません。




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再びスペインの高速道路『アウトピスタ』に入ります。






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ジローナにも寄ってみたかった。。。





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エコカー3台そろい踏み






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一瞬迷う。バルセロナ2つ。






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予習不足で迷ってしまったトールゲート!

(ここではないが)ETCの様なところに入ってしまった。

バックして入り直した!!!後続車が居なくって助かったけど。

鉄則:判らなかったら取り敢えずManualへ行こう!で良いのである。



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地図と写真と運転と。。。

カメラは置きましょう。。。







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バルセロナきっての目抜き通り『ランブランス通り』

この沿いにホテルがあるのだ。。。

バルセロナに2泊する。




初めての街なのに、

「あ〜戻ってきてしまった」

と思ったのが実感。でも3日後には

「1ヶ月くらい暮らしてみたい街やなぁ〜」

と思ってしまったバルセロナ。滞在3日は短すぎた。



2010.5 Languedoc-Roussillon, France & Barcelona, Spain



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■過去のドライブフォトをピックアップ。

▶︎南イタリア

- Road to East Coast #2
- Road to East Coast #3
- Road to East Coast #4

▶︎北イタリア
- Go North !!! - Mediterranean to Alps

▶︎バリ
- Up Hill Country 'Jatiluwih'

▶︎クロアチア&ボスニア・ヘルツェゴビナ
- Road to Mostar
- Drive a GO GO!
- Road to Plitvice Lakes National Park - Route E71 -

▶︎タイ
- 万事休す・・・
- 喜びもつかの間・・・
- 猟銃の少年
- やってきた男たち
- from Muddy HELL to Forest HEAVEN
by travelster | 2010-08-22 22:17 |  └France | Comments(8)
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

パステルカラーで彩られるコリウールの町も、

陽が落ちて海はコバルト色に変えながら、

オレンジの灯が入り江を染めていく。

(以下全て拡大可)


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浜辺の両脇を城壁で囲まれたコリウールの町並みは、

海から眺めるとそのまま額に収まりそうなほど絵画的。

ここにイスとワインとアンチョビがあれば申し分なしだ。




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徐々に、夜の帳が降りてきて辺りは暗闇が迫ってきた。

持ってきた一脚では、さすがに露光不足でジ・エンド。

町に戻って、もう少し飲み直そうか。南仏最後の夜だ。




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まだまだ宵の口というのに人波はぱったりと途絶えてしまった。

少し飲みたい気分だったけどバーの類いがあまりない。

南仏最後の夜は肩すかしを食らってしまったかな?





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町は眠りについたかようにしーーん。。。と静まり返っているし。。。

おとなしくホテルに戻って南仏の旅も静かにフェードアウト。

ドライブはバルセロナまでの200キロを残すのみだ。



高速で一気にスペインに戻って”初”バルセロナ。

数日前BCNに到着した夜、空港でクルマを借りて、

ナイトランで南フランスに来たから初めてのようなもんだ。

Yesterday is another day. たった2日間のBCNだけど、楽しみ。






2010.5.6 Collioure, Languedoc-Roussillon, France




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Collioure

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by travelster | 2010-08-08 20:36 |  └France | Comments(24)
コリウールの色 - Couleurs de Collioure


内陸の村巡りドライブもいいけど、南仏とあればやっぱり海も見たい。まばゆい光と紺碧の海。一泊だけは地中海沿岸の町を入れたかった。ニースやカンヌのような賑やかさはないものの、スペインはバルセロナまでの海岸沿いにぽつりぽつりと気になる町が点在するのだ。

中学1年のとき、美術の授業で教科書の絵を模写する課題があって、そのとき選んだのがアンリ・マティスの『ルーマニアのブラウス(La Blouse Roumaine)』。明るい色あいとラフでシンプルなタッチの絵がなぜかとても気に入ったのだった。「模写しやすそうやん?」という実によこしまな考えもありました。(笑)
そのマティスが魅せられ滞在したという町が、スペイン国境からわずか30キロあまりほどのところにある。町の名は『コリウール(Collioure)』
バルセロナへの帰路の途上というグッドロケーション!イワシ漁が盛んでその町のたたずまいが今もアーティストに愛されつづけているという。
溢れる多彩な色、食文化が豊かで風光明媚な小さな港町。

行かない理由がない。

南仏ドライブのシメをかつては漁村で今はアートな観光の町、コリウールで過ごす事にしたのだった。
(以下、画像全て拡大可)





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多彩なコリウールの町並み。

曇り空でもカラフルな色が映える。

夏の日差しならより一層鮮やかだろう。



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海辺エリアはブティックとレストラン。

観光化された感は否めないけど、

手元のガイドブックには

Collioure lost its traditional village life years ago,
but none of its natural charm...
(c)Lonely Planet


と。納得。



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ここから海辺へは1分とかからない。

夏なら水着で歩いてる人も居そうだ。

五月なのに涼しかった!皆、長そでだ。





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少し坂を登れば、コリウールの港が見渡せる。

このあたりにマティスがイーゼルを立てた場所が。

そこにはマティスが描いた絵(レプリカ)が掲げられてある。

しばらく絵と実風景と見比べて「なるほど〜〜!」とため息。


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- Les toits de Collioure -

実際はもう少し高台で描いたんじゃないかな?



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ここはマティスやピカソが魅せられ、

現在も多くのアーティストが活動している。

小径をぶらり歩けば多くのギャラリーとワークショップ。

店先にはシンプルなタッチのフォーヴィズム(野獣派)な絵が。

ノルマンディーあたりモネらの柔らかい画風と対照的。

美術の時間に習った事が今になってリアルに実感。

そして「あ〜もっと勉強しとけば」と思うのだ。




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更に坂を登ると、



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昔を偲ばせるたたずまい。

露出した石壁が古い家の証。

家の中を覗いてみたかった〜〜!

けれどもこの辺りは観光エリアの外れ。

家の前をウロウロするのも迷惑だし失礼しようか。



海辺に戻れば、数軒のオープンカフェが並ぶ。

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棄てるの?と思うようなこのイスの数!

夏の観光客の多さを推して知るべし、か。


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欧米に多いこのクッション。

その色でどの店のか一目瞭然♪

夏は水着で座っても痕が付かないし、

座り心地も良く、手作りの籐のイスもいい。

プラ椅子のチープ感も、捨てがたいのだけどねー。

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- CUISINE -

夕食をこの店で。

店先の樽は喫煙スペース?

イワシ漁が盛んだからアンチョビが名物♪

それをツマミに地のワインを。つつましくも贅沢な晩餐。


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店を出るとすっかり陽が落ちて通りはどこも閑散と。

でも、陽を失ったコリウールの町も実に絵画的で。。。



View Collioure in a larger map

2010.5.6 Collioure, Languedoc-Roussillon, France


Collioure




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by travelster | 2010-07-25 15:17 |  └France | Comments(14)
Maury

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モリー(Maury)にもぶどう畑が広がっていて、D−117沿いには素朴なワインセラーがぽつりぽつりと建っている。
優しい目をしたおじさん、テイスティングを勧めてくれたので遠慮なく試飲させてもらう。そして、赤を1本買った。



View Maury in a larger map


2010.5.6 Maury, Languedoc-Roussillon, France



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by travelster | 2010-07-21 22:32 |  └France | Comments(4)
Les Pyrénées


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(拡大可)

真ん中あたりの山の中腹の道(線になってる)を通り、

谷あいの町(中央の薄い部分)まで下ります。



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(拡大可)

谷あいの町を流れる川に架かる小さな橋。

矢印の方へは行かずにさらに左へ下って、

『エウス』という小さな村に向かいます。



View Panoramic Route "D619" in a larger map



2010.5.6 Languedoc-Roussillon, France



折しもツールドフランスの真っ最中。
そろそろ山岳ステージでピレネーを走るのだけど、見れないのが残念。



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濡れるカルカソンヌ
欧州最大の城壁都市 - La Cité -
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ
ランチタイムはエウスで
コリウールの色 - Couleurs de Collioure
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

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南仏の車窓から

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by travelster | 2010-07-09 21:12 |  └France | Comments(4)
Ermitage - 隠者の家


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(拡大可)


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(拡大可)



峡谷 (Gorges de Galamus) の終わりのパーキングから崖下を覗くと、小さな家が。
Saint−Antoine de Galamus と呼ばれるこの家には、チャペルや神父達の墓がある。
ここも凄かったけど。

2010.05.05 Saint−Antoine de Galamus, Languedoc-Roussillon, France



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by travelster | 2010-07-01 22:32 |  └France | Comments(6)
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

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宿の紹介文:
The Auberge du Vigneron is an authentic village house, over a hundred years old. It is a starting point for visits to several Cathares castles. The rooms of the Auberge du Vigneron are comfortable, and feature a rural decoration. The dining room is situated in a former wine storage house with a traditional cooking from the region. A terrace with a panoramic view is available.

# I recommend this hotel for
 A romantic getaway, Older travelers, Tourists
# I do not recommend this hotel for
 Young singles, Girlfriend getaway, People with disabilities, Families with young children, Families with teenagers
# I selected this hotel as a top choice for
 Museums / Cultural / Historical sites, Outdoor / Adventure, Great food / Wine


意訳すると、
Logis Auberge Du Vigneron ★★☆☆☆
築100年以上の歴史を持つ昔ながらの素朴な田舎宿です。
近郊の城めぐりの拠点に最適。お部屋はカントリーテイスト満点♪ワイン貯蔵室をダイニングルームに改装したレストランでは地域の伝統的な料理を。テラスからは見事な眺望を眺めることができます。

#こんな方におススメ
 ロマンチックな短い休暇, 年配者, 観光客
#次の様な方には向いていなさそう
 若い独身者, 女同士の短い休暇, ハンデキャップのある人, 小さい子供や中高生のお子さんを持つご家族
#こんな目的ならぴったりかも?
 美術館、文化、史跡, アウトドア、冒険, グルメ、ワイン
(意訳間違ってたらこっそり教えてください)

んっ?男同士の短い休暇ならセーフか??
ここに決めたのは

・居心地良さそうなレストラン
・テラスからの眺望

が決め手。ペイルペルテューズも近いし。
ここの村のCucugnan(キュキュニャン)という変わった名前にも惹かれた。
テラコッタの階段を下り、農機具と観葉植物で飾り付けられた入り口を入るとまず目に付いたのが背丈以上もあるワインの大きな樽。ワイン貯蔵室を改装したレストランはなんともユニーク。部屋もフロントのスペースもさほど広くない割りにとてもダイニングが広い。フランス田舎の宿泊施設は機能的にレストランがメインのところが多いそうだ。(※)
自慢のテラスにはあいにくの天気で出れなかったけど夕食も朝食もテラスのテーブルに通されたので雄大な外の景色を楽しみながら食事することが出来た。
オーベルジュというだけあってココの畑の恵み溢れる旬素材を使った料理は手が込んでいる~~皿に盛られた料理はどこも確かに ”フランス料理” 的だ。創作料理のようで一言で言い表せず、味は濃くなく淡白で複雑で、素材はどこまでも柔らかい。。。
食べるというよりは舌ざわりと風味を楽しむものと言った方が的確なのかも。この地方では肉はウサギやキジ、シカなど狩猟鳥獣類がメイン。これらの料理は創作的で繊細で、写真が残っていなければあそこで何を食べたのかおそらく一品も思い出せなかったに違いない。
しかし、この繊細さと淡白さは日本料理にとても似通うところでもあって、小鉢の旬の和え物やうす味のお吸い物などの”彩り”の品に淡麗な日本酒が揃う会席料理や寿司がフランス人の感性に合う(=受け入れられる)ことがとてもとても合点がいくのであった。

※オーベルジュ(=Auberge)
宿泊施設を備えたレストラン。
フランスで郊外に土地の素材を使用したレストランが多く存在するが、料理にワインはつきもの。飲酒後に長距離を運転して帰る訳にも行かないため、宿泊設備を備えたレストランが多く誕生したそうです。
日本でもオーベルジュの名のつく宿泊施設が増えてきています。本場と違って luxury な感じ。


Cucugnanのあたりもぶどう畑が広がっていてドメーヌの看板があちこちに。村の名の由来は年号359年を意味するラテン語"centus centus centus quinquagenta and novem"(100+100+100+50+9)の略語だとか。ってことは4世紀ごろはローマ人が住んでいた?Catherの城壁巡りに便利で、のんびりするには最適だ。雰囲気的には栃木の那須あたりのイメージ。リゾートのようにプールやスパ、リラクゼーション施設は無いから前述のインプレッションにあるように、ファミリーや長期の滞在だと持て余してしまうかもしれない。



Auberge Du Vigneron WEB Site (Click!)


2010.5.5 Cucugnan, Languedoc-Roussillon, France



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やった〜〜〜〜!!!!!
by travelster | 2010-06-25 06:36 |  └France | Comments(4)
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ


キュキュニャン(Cucugnan)と言う面白い名前の小さな小さな村。
欧州最大の城壁都市カルカソンヌ滞在翌日のステイ先をそこに決めた理由は、ネットに載っている星の数ほどありそうなホテルリストからレストランが良さそうなロッジを見つけたのだが、その場所がこの村だったというのがひとつ。そしてキュキュニャンの村からさほど遠くない場所に、急峻な崖の頂上に築かれた変わった要塞(ペイルペルテューズ)がありそこからの眺望がお目当てというのがふたつ目の理由。たいてい宿は現地でお気に入りを探すのだけど、宿が少ない閑散期のフランスの片田舎のこと。あらかじめ日本でネットから予約しておいたのだった。(今回は宿泊は全て日本で予約を済ませた。ここの宿のレストランに置いてあった Logis の分厚い本をもらって帰ってきたから次回はこれで安心♪ガイドブックのシンプルなホテルリストもオサラバだ)



なかなか回復しない曇り空を見上げつつ幾つかの緩やかで小さな峠を越える。
すれちがうのはトラクターとかロードバイクに乗った熟年のサイクリストくらい。歳を取ってこの峠でサイクリングを?なんともうらやましい限りだ。勾配が緩いフランスの地形とあいまって、山道でも視界をさえぎられない見通しの良い道が多いフランスはやっぱりサイクリスト天国!! 「ええなぁ~!」「めっちゃ気持ち良さそうっ!」 ハンドルを握り締めながら何度そうつぶやいたことか。雲間から強い一条の陽が差せば丘陵の一面の緑やシラカバの白い幹が一瞬にしてまばゆく輝いてため息が出てくる。湿気を含んだみずみずしい南フランスの里山風景を愉しみながらゆっくりと南へ下りキュキュニャンへと向かった。



幹線道路を避けて山道ばかり走っているとほとんどクルマや人に出会わないのと大きな谷の向こうの雄大な山の連なりがふと、合衆国の北西部、ワシントンやモンタナあたりを走っているような錯覚すら感じるのだった。フランスもユーラシアの一部、島国とは異なり大陸的なところがある。こんな風景に対する憧憬が強いのは島国で育ったからだろうか。昔、知人がフランスの友人を連れて信州やら群馬をツーリングしたときに、日本の山道に凄く感動したんだって。。。そしてそれを聞いたときに 「こんなありふれた道がねぇ~?」 と思ったことを思い出した。欧米人にしてみれば森林に覆われた延々と続く日本のくねくね道もまた逆の意味で "Great!" だったりするのだ。



要塞へのトレッキングを日暮れどきに合わせたかったので、ひとまずキュキュニャンのロッジにチェックイン。このかわいらしい名前の集落は少し高台の斜面にあるので通りのどこからでも正面の山々の見晴らしがとてもいい。歩いても半時間もかからず見て回れるほどの小さな村だ。フィガロやクレアに紹介されてるメルヘン度満開南フランス村♪とまでは言わないが落ち着いた静けさがとても気に入ったのだった。




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頃合いを見て、サイフとカメラだけ持ち出してクルマに乗りイグニッションを回す。
ロッジから丘陵のつづらおれ道を十数分も走れば正面に急峻な岩肌がぐぐっと近づいてくる。絶壁のふもとに朽ち果てた改札口があった。昔はここが入り口だったのかな??途中、一軒のログハウスを過ぎる。キャラバン(=キャンピングトレーラー)が数台停まっていたからキャンプサイトだろうか。寄ってみても良かったか。。。先を急ごう。さらにつづらおれの道を駆け上がるとようやく未舗装の小さなパーキングスペースとビジターセンターが。クルマは1台も停まっていない。「うあぁ~ここも貸切かな?」
改札は18時半までであと半時間ほど。。。間に合った~
(下山したときもゲートは開いていたのでいつでも入れたのだった)


受付小屋にはこの地方の自然や歴史について書かれた本や写真集、絵はがきが置かれ、オリーブ色の制服を着たレンジャー風ガイド風のきりっと美人な若い女の人が独り居た。ちゃんと管理されている国立(?)公園。。。という印象を受けた。
(受付からしてあまりに胡散臭いとあっさり引き返すこともしばしば。どうでもいいところで慎重だったりする。個人旅行でツアーでもなくガイドもおらず他に人も居なかったりすると見極めるのは自分しか居ないから取り越し苦労でもこれはしょうがない。(笑))
改札でチケットを買う。
「ジャポン?」
と訊かれた。貰ったレシートには

Château de Peyrepertuse
ww.chateau.peyrepertuse.com
Date: 05/05/2010 Heure: 18:05
--------------------------------------------
2 Japon 0.00
2 Billets adults 10.00
--------------------------------------------

と。国が印刷されてるなんて珍しい!
URLのwが1コ抜けてるのはご愛嬌。。。
さて、行こうか♪

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尾根にある要塞への道にはところどころ雪が少し残っていた。
本当に季節はずれの積雪である。尾根に近づくにつれて勾配が急になり、ところどころクサリ場がある岩場を登る。不安定な足元に注意を払いながら歩く。足を止めて顔を上げれば遮るものがなく、ばーーん!と丘陵風景が広がっていた。背後には城壁がずずずっと尾根伝いに続いていてどこまで歩けば良いのやら??
先を見ると、ずっと上の城壁に子供の姿がちらり、ちらり。。。
フランス人ファミリーが上から降りてきたよ。
なんとなく安心感。。。
すれ違う人たちが家族連れだったら「あ~もぅ楽勝やな!」と思うしフル装備のトレッカーだったりすると「ひょっとしてとてもハードな道???」と気合が入ってしまう程ころっとモチベーションが上下する自分の気持ちに笑ってしまう。
(画像全て拡大可)


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砦のてっぺんにたどり着くと寒く強い風が吹いていた。
朽ちた石壁が残っているだけで吹きっさらし。空はまだまだ厚い雲に覆われていて日暮れを待っても焼けそうにない空だった。しかし飛び込でくる風景は絶景。冷たい風に煽られながら長年にわたって凄まじい戦いが繰り広げられていた中世の時代にしばらく思いを馳せる。こんな場所に石を運び、組み上げたのだから恐れ入る。信仰を守るために命がけでここに篭城したそうだが城壁内は狭く耕作も不可能に見える。とても長期生活なんて出来る環境になかっただろう。暗くなるまでここに居たい気がしてきたが嫁さんは寒いのとゲートが閉まってしまわないか不安で仕方ないらしい。。。
「それって締め出し逆バージョンやん?」
「お客さんが上から帰ってこないのに閉めるはずはないやろ~」
と言いつつ、万が一締め出されたら弁明のしようが無いので後ろ髪を引かれる思いで砦をあとにしたのだった。



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使われなくなったチケット売り場と要塞のある切り立った岩壁の尾根

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やや右のサンルームのようなバルコニーがあるのが泊まったロッジ


View Le château de Peyrepertuse in a large map





カトリック教会聖職者の堕落に対する反勢力が起源と言われるカタリ派はカルカソンヌからピレネー山脈までのラングドックルーション地方が地盤でこの一帯はカタリ派の里(Pays Cathare)と呼ばれた。同じキリスト教でもあるローマ教皇が派兵したアルビジョワ十字軍による大虐殺によってカタリ派は殲滅させられた。

Tuez-les tous, Dieu reconnaîtra les siens
「すべてを殺せ。神は己の者を知りたまう」

虐殺のとき、カトリック信者かカタリ派信者か見分け方を問われたローマ教皇特使はそう叫んだそうである。人里離れた地の岩山に立つ難攻不落であった要塞にその悲劇性を重ね合わせれば歴史マニアでなくともグッと来てしまうのだった。





2010.5.5 Peyrepertuse, Languedoc-Roussillon, France

Duilhac-sous-Peyrepertuse





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