Copyright © 2006-2012 travelster All Rights Reserved
t r a v e l   p h o t o g r a p h y
BCN#3


If you only have time for one sightseeing outing, this should be it.
バルセロナで1カ所、観光に出かけるならココ




b0108109_11545155.jpg



バルセロナのような大都市に2泊以上連続で滞在することはあまりないほうです。
大きな街でも数時間もあるけば慣れてしまうと言うか飽きてしまって満腹になってしまうので2日あれば十分なんですよね。
空港に着けばスグに郊外に出かけ帰国前日に戻ってくるパターンが多いので、2泊する今回は比較的ゆっくり出来ると思いました。
でも、バルセロナはもう数日くらいは居たい気がしました。2日間じゃぁぜんぜん足らなかったです。。。

冒頭の英文は LonelyPlanet のサグラダ・ファミリアの項の書き出しです。
過去の記事(BCN#1)に書いた通り、2階建てバスで市内観光したのですが、こう書かれているとスルーする訳にはいきません!
で、サグラダ・ファミリアの停留所で降りて少し周りを歩いた訳です。



b0108109_1155628.jpg
これまでは目障りに見えたクレーンさえもここのシンボルのひとつに思えてきます。
この迫力に身長が50センチくらい縮みました。





b0108109_11552652.jpg






b0108109_124286.jpg





周りに高い建物が無いこともあって、存在感が凄かったです。圧倒されました。
初めてのバルセロナで他にも歩きたいところがあったので中には入りませんでしたが、次来る事があれば半日くらいはここでゆっくりしたいと思いました。




帰国してから、知識欲が湧いてしまいガウディの本を1冊読了。

『ガウディの伝言』

という本です。外尾悦郎という彫刻家をご存知でしょうか?
サグラダ・ファミリアの主要なプロジェクトを任されている専任彫刻家で、この本の著者です。
ガウディについて書かれた本や写真集は何冊か読みましたが、30年以上に渡ってサグラダ・ファミリアで石を彫り続けている著者が書いた内容は説得力があります。
読み進むにつれ引き込まれてしまい2時間、ため息と鳥肌で一気に読了してしまいました。

ガウディはひょっとしてレオナルド・ダ・ビンチよりも天才でニュートンよりも頭脳明晰なんじゃないかと思いました。



b0108109_125112.jpg



すでに出来上がっている部分だけでも、サグラダ・ファミリアの壮大さ、異様さというのは、言葉で言い尽くせるものではありません。どんな説明を読んだ人でも、どんな写真や映像を見た人でも、実物を目の前にしたら、圧倒されずにはおれないだろうと思います。
日本人にとっては空の色が違うということも影響があるかもしれません。地中海地方独特の、鮮烈すぎるほどの空の青さ。その中にくっきりと浮かび上がる巨大なシルエット(晴れの日だけでなく、曇りの日や雨の日、そして朝夕のサグラダ・ファミリアも神秘的ですが)。物理的な高さ以上に大きく見えるのは、視覚的な効果もさることながら、それが石でできているということが、人間の心理に何か影響を及ぼすからではないかと思います。

(略)

巨大な岩山や森など、人間の力が及ばない自然の造形を観た時、人は畏敬の念を抱くものだと思いますが、サグラダ・ファミリアを目の前にしたときに感じる迫力も、その感覚に近いものがあるかもしれません。


それはバスの二階先頭に座るボクの目に唐突に飛び込んできたのですが、現代の高層ビルを見慣れているからか、思ったほどに高さはなく、「へぇ〜あれかぁ〜〜」と、身もふたもないファーストインプレッションだったのです。でも、真下に立つとこれまで目にしてきた建物とまったく異質の感覚に包まれてしまいました。まさに本に書かれてある通り。幾何学的な事も沢山書かれていますが、専門的な知識が無くても判りやすく「なるほどそうなのか。。。」と思わせることが随所に書かれてあります。特に面白かったのがこのふたつ。

・逆さ吊り実験
・7.5メートル


1つ目は、鎖の両端を手にもつと(両端の幅に関わらず)曲線が出来ますがこれを逆さにしたものを建物の構造に応用としてデザインされている、という話です。
サグラダ・ファミリアもコローニア・グエル教会もこの曲線を応用したものだそうです。とても複雑で不安定に見えるガウディの建物なんですけどね。。。


ある鎖の輪は一つ下の輪に引っ張られ、同時に一つ上の輪に引っ張られている。その関係がずっと連なって行き、最終的には両手を持つ手に伝えられる訳です。当たり前の事ですが、純粋なカテナリー(=懸垂曲線)では、重力による引っぱりのベクトルが、曲線と完全に一致した状態になっています。

(略)

反転させた形に従ってレンガを積み重ねていくことを考えてみて下さい。引っ張りの力であったものは、すべて圧縮力に逆転します。


感性に任せてデザインされたと思ってしまうガウディの建築物は周到な実験を土台にして造られたものだと言う事を改めて感じます。先に錘をつける(ペンダントトップをつけたような感じ)と少し鋭角になるその形状もサグラダ・ファミリアにはあちこちにあって膝をたたいて(いや、たたいてませんが。。。)納得してしまいました。

2つ目は、聖堂の柱と柱の間隔、窓までの高さ、廊下の長さ、屋根の高さ、側壁の高さ、などなどすべて7.5mの倍数サイズでデザインされているそうです。一見中途半端に思えるこの長さは一般的な ”歩幅” の長さで、職人にもなじみ深く間違えにくいだろうとこの長さを採用したそうです。
追記:勿論1歩は7.5mも無いので10歩分ですね。日本でも昔は歩兵さんのことを75センチさんと呼んだという話があるそうです。

この職人(後世?)への配慮が凄い!!と思いました。高度で緻密な設計図だったらいまごろ、サグラダ・ファミリア建設は頓挫しているかガウディが思い描いていたものと全く違ったものが出来上がっていたんじゃないかと思います。

すべてがこの思想、ビジョンを基に設計されチームが構成されている(いた)。そこまで考え抜かれていたガウディの先見の明とその思想を解きほぐした著者の洞察力にも感動してしまいました。偉大な人です。サグラダ・ファミリアの前に立って、自分が小さくなった訳がやっとわかりました。


2012年には聖堂の建設が130年目を迎えるとか。

でもここは急いで完成させてほしくないって感じです。

永遠に完成しない聖堂。。。ロマンたっぷりじゃないですか。

いつになるかわからないけど、もう一度行ってみたくなりました。


2010.5.8 Barcelona, Spain



F R A N C E I N D E X

《 P R O L O G U E 》
Discover Southwest France
I'm home from Barcelona

《 T O W N S 》
濡れるカルカソンヌ
欧州最大の城壁都市 - La Cité -
絶壁に建つ砦 - ペイルペルテューズ
ランチタイムはエウスで
コリウールの色 - Couleurs de Collioure
コリウールの灯 - Lumière de Collioure

《 C O U N T R Y S I D E S 》
French roads
Forked road
Les Pyrénées
南仏の車窓から

《 W I N E R Y S I T E S 》
Limoux
Maury

《 A U B E R G E 》
ワイン貯蔵庫がダイニングになったオーベルジュ

《 O T H E R S 》
フランスキャンプ事情
Ermitage - 隠者の家

S P A I N I N D E X

《 B A R C E L O N A 》
BCN#1
BCN#2
BCN#3
BCN#4
BCN#5
BCN#6
BCN#7
BCN#8
by travelster | 2010-10-24 14:19 |  ├Spain | Comments(18)
Commented by selfish555 at 2010-10-24 21:30
んー・・・
師匠のブログ見て、ヨメさん「スペインに行きたい」と言いだした。(笑)
バリに行きたいって行ってたのに!

Commented by travelster at 2010-10-24 21:57
★かっちゃん
ありがとー! > Yちゃん
最高の褒め言葉です。^^
Commented by top-to-toe at 2010-10-25 00:09
すごい!一枚目っ!

日本人で修復やってる有名な人いるじゃない?
会ってみたいよなぁ。バールでお話聞いたりさ、してみたい。
Commented by いっちー at 2010-10-25 16:41 x
バルセロナ!!

私も街はあまり行かないのですが
また行きたいと思う街の一つです。

南仏ドライブ先越されちゃったなあ。
あの相方がつきあってくれるかしら・・・。

ガウディの伝言
気になって注文しちゃいました(笑)

Commented by k7003 at 2010-10-25 16:53
ちょっと知的活動にぶりがちだったのですが、このエントリーに強く刺激を受け、明日辺り、本屋さん巡りをしてみようかと。ありがとうございました。(^^)/
Commented by horaice at 2010-10-26 00:08
私も 地下鉄の駅から出て、サグラダファミリアを見上げた時の圧倒的な存在感が今でも忘れられません。
職人、後世への配慮、、すごいですね。壮大な仕事を負った巨匠の独りよがりではない知恵の深さというか、そうした思いやりや思考があって、今も続いているんだなと思いました。
ほんと完成しないまま、進行形であってほしい建築物ですね。
Commented by jack at 2010-10-26 07:44 x
おひさです。
今週末から、デュセルドルフで展示会があるため
1週間ほど 行って来ます。
ウィーン→デュセルドルフ→リンツ→ウィーン

ゆっくりとブログ拝見したいのですが、
最近 忙しくゆとりがないためご無沙汰しています。

写真しか見ていないですが、
下のウィンドウ越しの写真は 相変わらず
切れが良いですね。
バルセロナは 建築好きにとっては最高の観光地かと

年末年始 そろそろ プランが出来ているのでは??(笑
Commented by travelster at 2010-10-26 13:04
★saoriちゃん
>日本人で修復やってる有名な人いるじゃない?
それは外尾悦郎さんじゃなくって??
Commented by travelster at 2010-10-26 13:14
★いっちー
フランスは嫁さんの提案でボクはあまり乗り気じゃなかった。
南仏って滞在型で退屈なイメージあったんでねーー
でも結果オーライです。場所を選べば移動もナイスです♪♪
ワイン試飲しながらっていうのもオツだよぉ~
年末年始は決まったのかな?
Commented by travelster at 2010-10-26 13:17
★NKさん
本は売ってましたか?
サグラダ・ファミリアに日本人が携わってるってちょっと誇りに感じます。
下手な外交よりよっぽど日本に貢献してると思います。
Commented by travelster at 2010-10-26 13:23
★makiさん
地下鉄駅から出るとすぐなんですね。ガウディ。
最近は予算も集まって、コンクリートでじゃんじゃん造ってるみたいです。
この本の著者もそれを少し気にしているようでした。
地下鉄乗ってみたくて乗れなかったんですよ!
年末年始は休み取れそうですか?
Commented by travelster at 2010-10-26 13:30
★jackさん
ドイツにオーストリアですか。いいですね!展示会どころじゃないですね!(^^
先日観にいったナイト&ディ(Tom Cruise&Cameron Diaz)の舞台がザルツブルクでした。
なもんで、オーストリアにも行ってみたいなぁと思っていたところです。

いいなぁ。。。(笑
Commented by jack at 2010-10-27 08:14 x
ドイツへの移動時間
司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んでいこうと思いましたが、

書店に有れば
「ガウディの伝言」に変更です。

7.5メートル75センチも 意味深く
面白い話ですね。
トラさんの言われるように
サグラダ・ファミリア ここまでくると
完成してほしくない気持ちも
1票です。
 
Commented by travelster at 2010-10-27 21:53
★jackさん
「竜馬が行く」も全巻読みましたよ。司馬さんの長編は読み応えありますね。
機内で本が無いと活字欠乏症になるので本のセレクトは重要なのです。

大学ではドイツ語専攻してました。動機を全く覚えてません!
でもずっと覚えているのは Ich bin Student.(私は学生です)
全然使えませんねー(爆

Gute Reise!(良い旅を!)
Commented by adriatic-sea at 2010-10-28 08:37
いや〜ん!なに、コノ迫力画像!!(笑)
めっちゃステキやないかいさっ!(^^)

またシゴト一段落したらゆっくり遊びにくるわ〜虎ブログ♪
Commented by travelster at 2010-10-30 10:18
★chikaはん
おおきにです^^
あいあいさーー♪
Commented by horaice at 2010-11-01 23:04
とらさん
年末は1日のみのお休みです><。3年間の路面店は 極楽でした。涙
何年もつかしら。年かどうかも疑問です。苦笑
Commented by travelster at 2010-11-01 23:56
★makiさん
えーー(* *)
1日だけ??1日だけ??
書き入れ時とはいえ厳しいーー!

あの年の正月だけは。。。って笑い話になったらいいけど、毎年だと辛いよね!!(マジで)
ボクも年末年始は未定です。。。
ちょっと他にも欲しいものがあるので save しようと思っています。
<< BCN#4 BCN#2 >>