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t r a v e l   p h o t o g r a p h y
Nostalgia - El Nido Village -
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エルニド村を歩いていて色々と気づく事があった。東南アジアの村には珍しくゴミ箱はプラスチックと燃えるゴミに分別されていたり。道にゴミは落ちていないし果物の食べ散らかしもなく。もちろんビーチにビニールやペットボトルなどのゴミは目にしなかった。地元の人々の自然に対する意識が比較的高いように思えた。先進国の日本ですら環境意識の高まりや一般的な家庭での行動の広がりはここ数年のこと。ましてや発展途上のフィリピンの辺境の村でなにがそうさせるのかと思ったのだ。環境に対する意識行動は物質的欲求が満たされた次のレベルだと思っていたから。

フィリピンパラワン島最北にあるエルニド村がまだ陸の孤島であった80年代、ここの沖合の小さな島々の自然に触れた外国人が居た。そして、当時たった60万円という破格の価格でその外国人の手に渡ったそうだ。その外国人(企業)は日本人。彼とその友人のフィリピン人と共同でリゾートの開発が始まった。
エルニド村から雇った当時の人々が日本的なホスピタリティ、つまり精神面のもてなしの教育を受け入れ、経済的、技術的サポートを受けて今のエルニドリゾートに至っている。かれらによって開発されなかったとしても遅かれ早かれ、フィリピンの経済発展の波に呑まれ、他の地域のように社会腐敗と環境破壊の対象に遭っていただろう。
参考文献:『ホテルからアジアが見える』(著)青木保

いまでこそエコツーリズムが主流になり箱モノ大規模開発はピークを超しているけど、このような経緯がなければきっとありきたりの観光リゾートになっていたんじゃないかな!エルニドリゾートは一般旅行客は受け入れずパッケージツアー客のみとしていることから訪れる観光客の総数をむやみに増やさないよう抑えているように思える。

エルニド村に話を戻すと、こちらもやっぱり今でも陸路は州都のプエルトプリンセサからバスで半日近くもかかるし、海路はマニラから29時間を要し、空路はと言えばボクがマニラでチケットすら取るのに容易ではなかったり、飛行場のキャパシティの少なさからも許容最小限の観光客しか訪れる事ができない。村にはATMはおろか銀行すらもない。
だからこそ村の宿泊施設は小さなコテージだけで充分だし、チープなギフトショップやアウトドア用品ショップ、パブ、バーの類いが少なく、地元の文房具屋や雑貨屋、商店が残っていて村の素朴さが保たれているのだ。(新婚旅行でのこと。はるばるキーウェスト(合衆国最南端。フロリーダキーズをまたぐセブンマイルブリッジが有名。空撮が当時のマイルドセブンのCMでも流れていた。)までコンヴァーティブルをとばして行ったものの、キッチュなみやげ物屋と店員の流暢な日本語に軽い失意を感じたっけ。。。ヘミングウェイの邸宅は良かったけど。)

エルニドリゾートの環境に対する考え方が村にも浸透しているのか、村の人たちは観光客に媚びず観光化を急がずあるがままの豊かさを享受しているように見えた。

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注:『エルニドリゾート』とはエルニド村の沖合にあるミニロック島とラゲン島の施設(コテージがあり、ビーチはプライベート)を指します。
  『エルニド』は村も含めたこのあたりの地域を総称して。

El Nido Resorts
RetreatEast
El Nido Boutique & Art Cafe (エルニド村唯一のマストなWebSite)


エルニドリゾートの哲学は。。。

”写真以外はなにもとらないこと”

”足跡以外はなにものこさないこと”

”時間以外はなにもつぶさないこと”


うまいこと言いますね♪

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最もノスタルジーを感じた一枚♪

ポカラやフンザが陸の桃源郷なら、

ココは南の島の桃源郷のように思える。

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ビーチからふたつ筋を入るだけで地元度100%です。


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ビーチの一番はずれにある『ラルフのバー』
オタワから来た長旅大好きリタイア組夫婦と店先で、
『日本?とても行きたいけどちょっと高いのでね~。。。』
と言っておられた。同じ理由で断念してるツーリストは多いと思う。痛いところです。

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「Enjoy?」
おひるに小さなビーチで一緒した。
ベルギーから来た二人。

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2枚目と同じ場所から。


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この店はキャンドルの灯りだけで営業。(電気が止まってる訳ではなく)
なんともいい雰囲気で立ち寄ってしまいます。
つい夜食のパンとジュースを♪

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蛍光灯かそうでないかで大いに違うのです。
街灯はやはりオレンジがいいのです。




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すっかり灯りが落ちた村のメインストリート。
地元のお宅のだんらんを想像しながらコテージに帰ります。
夜も何も気にせず歩けるのが東南アジアの魅力のひとつだと思います。



2009.5 El Nido Village, Palawan, Philippines

エル ニド




■P H I L L I P I N E S '09 I N D E X

《 P R O L O G U E 》
- 南の島へ…

《 M A C A U 》
- ポルトガルの灯に誘われチャイナの闇に紛れて
- macau monochrome
- 格子アパートメント@澳門
- セカイイサンに集う

《 M A N I L A 》
- マニラにて
- Relax Time...

《 E L N I D O 》
- エアポート。陽は傾き、風そよぐ。 - El Nido Airport -
- El Nido Sunset
- 煌めく水面から暗闇の洞窟へ。その先は... - Small Lagoon -
- Big Harvest - Big Lagoon -
- The Rocks - Matinloc Island -
- 心残り - Matinloc Island -
- blue
- 怖っ!!ワイルドすぎる家。。。
- Nostalgia - El Nido Village -
- お見送り




夕刻、ギフトショップで絵はがきと地図を探していたときのこと。

女の人の姿が視界に入ってきたので見上げると、

髪で顔が見えないけどどこかで見たような。

横顔がちらっと見えた。

「(えっ???)」

「(すごいターニャに似てる女の人。。。)」


どうみても本人。。。。でもこんなところで会うはずがあり得ない。小声で

「ターニャ?」

と声を掛けたらボクのほうを見た。まぎれもなく本人。

突然声をかけられた彼女もしばらくあぜん。。。

こんな小さな村の小さな店でお互い数日の短い滞在で。

彼女とは3年前のベトナム旅の夜行列車で知り合い、

それがきっかけで2年前のバルカン半島の旅では部屋に泊めてもらった。2年ぶりの再会に、

「奇跡だね!」

「運命だね!」


夕食をともにした時間はあっという間に過ぎ、再会を約束して別れたのだった。

GWの旅が気づけばもう8月です。(汗
あと2回で完結です♪
by travelster | 2009-07-31 21:10 |  ├Philippines | Comments(12)
Commented by jack at 2009-08-01 08:40 x
ツアー客しか入れないとか、
ゴミの分別・ATM無し
そこまでの文化を創るまでには
紆余曲折だったのでは

エルニドリゾートの哲学
納得です。
もちろん 治安も良いんでしょうね。
ブランド店が無いのも良いです。

なんか 良いですね。
奇跡の出会いも 奥さんも 良い顔してます。

灼けすぎやで!!

新婚旅行 キーウエストですか
あこがれの地で マイアミへ行ったとき
爆破事件で 断念でした。
Commented by top-to-toe at 2009-08-01 13:25
鳥肌立った。
ワールドワイドなトラちゃんならではだね!

君の写真、魅力的みたいよ。来る人がよく立ち止まってじっと見てる。
やっぱり壁に飾らなきゃー。
Commented by scottts at 2009-08-02 15:33
エルニドリゾートの哲学がとても面白いです。
しかしそのターニャさんとの出会いは考えられないほど小さな確率ですよね。
本当に運命的ですねえ。  写真の数々、素晴らしいです。
Commented by travelster at 2009-08-02 22:08
★jackさん
治安は良いですよ。
日本よりいいんじゃないかなぁ!
マイアミで爆破事件?かなり昔あったような。。。
アジアに行くとこちらが元気を貰って帰るような気がします。
日焼けはだいぶ取れましたよ。2回くらい皮向けました^^
Commented by travelster at 2009-08-02 22:12
★saoriちゃん
それは嬉しい。
ウチに色々プリントして飾ってる。玄関、階段、ダイニング。。。
やっぱりブラウザで見るよりプリント&額が写真が一番引き立つ気がする。
写真展お疲れさまでした!
そして声掛けてくれてどうもありがとう♪出して良かった。見れなかったけど。
Commented by travelster at 2009-08-02 22:16
★scotttsさん
エルニドリゾート哲学。ナイスでしょう?
同じニュアンスを英語で書けるのでしょうか?!
すごい確率でしょう?それを考えると今でも信じられない気がします。
Commented by maribali at 2009-08-03 01:24
大変な思いをして行ったエルニド、なんて素敵なドラマが待っていたんでしょう!
チケットが手に入った時からこのハプニングに向けて時間が迫っていたって考えるとドラマティックですよね。。
そんな確立って無いですよ~!運命です。鳥肌たちます!

エルニドリゾートの哲学、素敵ですね。


Commented by asiax at 2009-08-04 21:00
すごい再会を果たされましたね。
パラワンのたびもあと少しですか。もっともっと続けてほしいのが本音です。
一つ一つの記事が充実していて、いつも楽しませていただいてます。
また次はどこへ行かれるのか、それも楽しみです。
Commented by selfish555 at 2009-08-05 17:37
縁のある人との再会ってそんなモンですよね!オイラ海外ではないけど国内なら多々あります。ってかスゲ~!!
その昔、サイパンやグアムなんかは日本の占領下に置かれてました。日本人はマジメで働き者で礼儀正しい。当時、現地の人はとても友好的に接してくれてたそうです。今も現地に「日本語」がそのまま残ってる言葉もあるそうです。今はドコソコの国に・・・現地の人(もうお年寄り)は日本人の方が良かったとツブやいるそうです。
Commented by travelster at 2009-08-05 21:55
★mariさん
>チケットが手に入った時からこのハプニングに向けて時間が迫って・・・
mariさんは想像力豊か。。。
そうなんですよね。後から思うと本当にそんな気がしてならなくて。
行き先変えていたらもちろん会わなかったしこの先、メール(お互いアドレスは知ってるから)などで
「いついつにフィリピン行ったよ!」
「え、そのときエルニド行ってたの?!」
なんて話になって大後悔してたかもねー!!
とヨメさんと話してたんです。

バリに行ったら今度はmariさんとばったり!なんて^^
Commented by travelster at 2009-08-05 22:03
★asiaxさん
思い返すたび、驚きを通り越して怖いくらいです。
2年前にセルビアに訪れたときも旅の話はしたのですが、フィリピンの話はまったく出なかったのでなおさらなんですヨ。
>一つ一つの記事が充実していて、いつも楽しませていただいてます。
そう言っていただけると嬉しいです。筆(Key?)は遅いのでいつも時間がかかってますけどやる気が出ます。^^
旅の楽しさを伝えたい気持ちはasiaxさんと一緒です♪
Commented by travelster at 2009-08-05 22:16
★かっちゃん
国内では十和田湖の何も無い湖畔で新聞の集金に来るおばちゃんと遭遇したのが一番かな!^^

占領したりされたりってどこでもあると思うけど、そこからどうフォロー&ケアするかで感謝されるか憎まれるか天と地との差がでるんやろね。
支配しながらも文化や言語を尊重出来るかどうか?じゃないかなぁと。
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