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t r a v e l   p h o t o g r a p h y
ポルトガルの灯に誘われチャイナの闇に紛れて

マカオへ到着した頃には日も暮れていた。

思ったよりずっと涼しい五月のマカオの夜。

宿にバックパックを置いて夜の街へ繰り出した。

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- セナド広場 #1 -

マカオの写真といえばココ『セナド広場』が定番。

「ほーさすがにすごい人や。。。」香港から遊びに来てる人も居るのだろう。

噴水の地球儀のオブジェ。スペインとポルトガルの領土境界がここを境に分けられた。

500年余りも前、この地球儀上の東方世界がポルトガル、西方新世界がスペイン開拓地と定められたのだとか。

「へー。ここがねー」あまりピンとこないけど。でもここからその後の日本近代化に大きく影響を与えたことに少し感慨を覚えたのだ。

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- セナド広場 #2 -

昔の心斎橋筋商店街と全く同じ波模様。柄の大きさは違うけどね。

マネしたのはマカオ?!と思うのはボクだけ?

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- セナド広場 #3 -

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- 伯多禄局長街 #1 -

広場から先にはショッピングエリア。この道なりは渋谷のよう。

歩いてる人は東洋人ばかり。ここが東京だと言われても違和感ない。

エスニックな衣装はほぼ皆無。肌の色もみな一緒。緊張感フリー。気楽です♪


そうそうサンオイルを忘れたので買わないと!

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- 伯多禄局長街 #2 -

ドラッグストアや化粧品店の陳列を眺めていると日本語で書かれた商品多し!

なんでもこちらの人にとってニホンゴってのはイコール『品質良』なイメージなんだとか。

ニホンゴのパッケージで Made in China って多いけどこの場合どうなん?と訊いてみても良かったか。

中国メーカーで中国産なのに産地偽装ならぬ言語偽装なモノは案外普通にあったりするのかもしれない。(笑


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- 伯多禄局長街 #3 -

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- 伯多禄局長街 #4 -

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- 伯多禄局長街 #5 -

海外にゆけばバイクの駐輪にもついつい目がいってしまうのだ。

整然と駐輪されてるベトナムほどではないけどマカオでもかなり几帳面。

狭いスペースを見つけて時にはスペース作ってセンタースタンド立ててきっちりと♪

原付、中型、大型と玉石混交の日本のバイク事情ではなかなかこうはいきませんねーー。


大きな目抜き通りに出て数ブロック歩けばそこはカジノワールド。

今や本場のラスベガスより稼ぎがあるのだから相当なものだ。

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- Grand Lisboa Macau #1 -

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- Grand Lisboa Macau #2 -

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- Grand Lisboa Macau #3 -

きらびやかな表通りから小さな通りを覗けばそこはやっぱりチャイナ。

少し怪しげでも漢字が読めるのが救い。解らなければ何の店かサッパリ。

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小さな街が好きだ。いろんな匂いや空気が小さなエリアに凝縮されている。

地下鉄に乗ったり、クルマで飛ばさなくても通りひとつゆけば違う世界。

地図を片手にあっちへこっちへ歩き、歩き。マカオの夜をふらふら。


次の角を曲がれば何がある?

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- 瘋堂斜巷 #1 -

行きかう人はほとんどなくここだけがやけに明るく町並みは異彩を放ち、

渦模様のカルサーダス(石畳)も壁も木々の葉も全てがオレンジ色に染まっている。

このカルサーダス、何百年も昔からそこに敷かれていたかのように街に溶けこんでいるようだった。

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- 瘋堂斜巷 #2 -

通りによって模様がさまざまで見ているだけで楽しい。

ポルトガルの職人が金槌で削って1つ1つ敷き詰めた、

微妙な不ぞろいがいい味。下絵もなしに見事な仕事!

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- 瘋堂斜巷 #3 -

ひとつ通りを隔てれば、そこはマカオの下町。

アパートメントジャングル(勝手に命名(笑))を行く。

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午後10時もまわればこの辺りは徐々に屋台で賑わう。

地元の人々が歩道で夜食の腹ごしらえ。

マカオの日常は夜遅く朝も遅い。

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時計を見れば日付が変わりすっかり午前様。

知らないうちに宿からだいぶ離れてしまったよ!

バスも無い。そろそろ宿に向かって帰ることにしよう。

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セナド広場はさきほどの喧噪がうそのようにしん…としずまりかえっている。

普通の街と何か違うと思ったら、居酒屋・パブ・バーの類いの店がない事に気がついた。

この時間にこの場所を歩いてる人たち、皆しらふでスタスタと! なんとなく妙な感じ!(笑)

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- 福隆新街(Rua da Felicidade) #1 -

白壁に赤の格子戸長屋の家並み。風情たっぷり。

かつては『紅窓街』と呼ばれた遊郭の一帯だ。

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- 福隆新街(Rua da Felicidade) #2 -

この長屋の一角の二階が今夜の寝床。

孫文も滞在したと言うその宿は、

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- 新華大旅店 (SanVa Hospedaria) #1 -

1873年の創業でそれはそれはよくも悪くも歴史の重みが随所に。。。

ウォンカーウァイ監督の映画「2046」の撮影もここで行われたのだとか。(こちらは彼の海外初作品)

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- 新華大旅店 (SanVa Hospedaria) #2 -

旧家屋なので天井が高い。

薄い壁が途中までなのはご愛嬌?

部屋タイプは "Double Grande room"。

ストリートを見渡せる "Balcony room" は人気高し。

前日が労働節(メーデー)だったからか、予約時点でもこちらは一杯。

諦めきれずwaiting listに入れてもらってたけどやっぱり空かなかった "Balcony room"。

この宿、ネットにはネガティブなインプレッションが多かったので少し気になってた。

まぁ、床もシーツも共同シャワーも清潔。今日は寝るだけだし充分なくらい。

2時も回り周りの部屋は寝静まっている?静かにではオヤスミ。




2009.5.2 Macau, China



■P H I L L I P I N E S '09 I N D E X

《 P R O L O G U E 》
- 南の島へ…

《 M A C A U 》
- ポルトガルの灯に誘われチャイナの闇に紛れて
- macau monochrome
- 格子アパートメント@澳門
- セカイイサンに集う

《 M A N I L A 》
- マニラにて
- Relax Time...

《 E L N I D O 》
- エアポート。陽は傾き、風そよぐ。 - El Nido Airport -
- El Nido Sunset
- 煌めく水面から暗闇の洞窟へ。その先は... - Small Lagoon -
- Big Harvest - Big Lagoon -
- The Rocks - Matinloc Island -
- 心残り - Matinloc Island -
- blue
- 怖っ!!ワイルドすぎる家。。。
- Nostalgia - El Nido Village -
- お見送り




一つ星のホテルの割に(と言っては失礼だけど)メールのレスポンスが良くやりとりはスムーズ。
以下ホテルとのメール抜粋。



Check-in date: May 2, 2009

Check-out date: May 3, 2009

Staying: 1 night

Guests: 2 guests

Room: 1 Double Grande room (We have put you on the waiting list for Balcony Twin room. However please understand this is not guaranteed because it totally depends on the room availability on the date of arrival.)

Surcharge: Labour Day Holiday surcharge of HKD/MOP100 per room per night for the period from April 30, 2009 to May 3, 2009 inclusive.

Rate: ($120 + $100) x 1 night = HKD/MOP220.

The Double Grande room is equipped ceiling fan, tap water and sink. Please note our shower and toilet facilities are to be shared among all guests.

Your check-in time is recorded at 9pm according to your request. We reserve all rights to release the room if you are late for more than 2 hours from the recorded check-in time. Cancellation must be done well ahead if you decide not to stay with us. Please be a RESPONSIBLE traveler, so that we can release the room to other travellers.

If you want to extend your stay, please e-mail us as soon as possible, or notify our counter staff upon check-in. Please note the availability of room for May 3 and onwards may not be guaranteed. For the sake of fairness, the other guests who have placed reservations for the nights of May 3 and onwards have the priority to occupy the room.


(中略)

Please kindly be reminded that our guesthouse is an old building for over 100 years. The layout and the fixtures of the hotel today is pretty much the same as it was in the 30’s. We are catering for travelers who know how to appreciate the essence of living in a heritage household hostel. We are no big hotel, we are only charging the lowest possible price just to deliver the best possible service to the right people. So please DO respect the heritage, and please do not compare or negotiate.

(後略)


行き届いたメール。 (^^
大抵もっとあっさりしたメールが来るものですが。
ほぼ定型文といえどちょっとしたホスピタリティで宿の印象も変わりました。
受付の丸坊主親父は英語まったく駄目だったのになぁ。外国人には全て無言で通してたんやから!(笑

換算レート 約12.7円/パタカ
by travelster | 2009-05-13 21:59 |  ├Macau | Trackback | Comments(6)
Commented by asiax at 2009-05-14 22:04
たくさんのすばらしい写真を惜しげもなく紹介してくださってありがとうございます。これでもうマカオには行く必要がなくなりました(笑)。それくらいダイナミックでリアルな風景で、臨場感があります。
またこれからの続きが楽しみです。
Commented by top-to-toe at 2009-05-14 23:52
いぃなぁ。
Commented by travelster at 2009-05-16 13:56
★asiaxさん
マカオはもともと旅程になく今回は乗り継ぎの滞在だったのですが、初めてだったので1粒で2度美味しい旅になりました。(^^
嬉しいコメントありがとうございます♪
Commented by travelster at 2009-05-16 14:04
★saoriちゃん
マカオは香港のおまけ?みたいなイメージがあって正直あまり期待感なかったけど面白かった。
数日居ても楽しめそう。あとカジノの腕があったら申し分なしかも?!
Commented by scottts at 2009-05-16 23:53
いつのまにか日本を飛び出てあちこち行ってるんですね。
このマカオは面白いんですね。 先ずはそれぞれ違う3つの世界を見せていただきましたが、
歩いて行っちゃえるというのがすごいですね。
Commented by travelster at 2009-05-17 09:49
★scotttsさん
近くて遠かったマカオは初めての訪問でした。
マカオを知ると日本とつながりが深いな〜と今更ながら。。。
通り一つ隔てて他の国に行ったかのように違うのが不思議です。
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